不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2022.05.09 10:42

■4月26~28日の3日間にわたり、東京ビッグサイトの南展示棟にて、ドイツの家具の見本市・オルガテックが日本で初開催された。多くのオフィス家具メーカーが出展し、大盛況のうちに幕を閉じた。その中から注目のブースをいくつか紹介したい。
 一つは、木材家具の製造を主とするシラカワ(岐阜県高山市)。1960年設立の老舗である同社は、木に囲まれたワークプレイス「Woody WorK Studio(ウッディワークスタジオ)」を提案した。飛騨高山の自社工場で製造されるテーブルやチェア、デザインボードは、木材ならではの温かさを演出。リラックスしたオフィス空間を創出する。
 特に反響が大きかったのはユニットテーブル。4分の1円型テーブルと長方形型テーブルの組み合わせにより、様々なワークスタイルに対応可能。可変性のあるテーブルはオフィスの縮小やレイアウト変更の大きな味方となる。幅、奥行きともに5cm刻みでのサイズオーダーも可能で、素材も複数の中からオフィスに合ったものを選ぶことができる。
 ワーカーの快適性やストレスフリーなワークプレイスづくりを背景に、オフィスの木質化にも注目が集まっている。木製家具の持つ可能性はさらに広がっていきそうだ。
 二つ目に紹介したいのが、フェローズジャパン(東京都品川区)。1917年にイリノイ州シカゴで設立されたフェローズの日本法人。シュレッダーに代表されるビジネスマシーンから、インターネット関連分野に至る幅広い製品を世界100カ国以上で販売しているグローバル企業だ。フェローズジャパンはオフィスチェア「Elea-J(エレア・ジェイ)」、空気清浄機「AERAMAXPRO(アエラマックスプロ) AM4s」、モニターアームを出展した。
 特に反響の大きい様子だった「Elea-J」は、吊り下げ式の座面が今までにないフィット感と継続的な動きを可能にした、健康面に優れた新しいオフィスチェア。背もたれのカーブが体に添うことで、座面があらゆる動きに違和感なく追従。デスクワーク時に自然な姿勢を維持することで、体への負担を軽減できる仕組みだ。
 「健康経営」に着目し、ワーカーの働きやすいオフィス環境を追求する向きも見られ始めている。今後はさらにニーズが加速しそうだ。

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