不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2018.07.16 14:19

リソルホテル大阪初出店 2020年3月にオープンへ
 リソルグループ(東京都新宿区)のリソルホテルが、2020年の新規運営ホテルとして計画をしていた「(仮称)大阪市中央区高麗橋二丁目プロジェクト」が、2019年1月に着工することになった。
 同ホテルは、大和ハウス工業(大阪府大阪市)が総合企画から建築までを手がけるもの。京阪本線「淀屋橋」駅より徒歩4分に位置。関西圏屈指のオフィスエリアに位置しているため、出張等によるビジネス利用の高いエリアであるほか、梅田・なんばエリアや関西空港へのアクセスにも便利で、観光目的としても適した立地となっている。建物は鉄骨造地上13階建て、大浴場を併設し、客室数はダブル176室、ツイン48室の合計224室。竣工は2020年3月を予定している。
 リソルホテルグループとして大阪エリア初出店となる同計画地は、懐石料理や和食店を運営する吉兆グループの旗艦店である高級料亭「高麗橋吉兆本店」の再開発地で、その同一敷地内に建設される予定だ。
 同グループは、「くつろぎを、デザインする。」を統一コンセプトに「ホテルリソル」、「ホテルリソルトリニティ」の2つのシリーズで全国11か所にホテル運営事業を展開している。
 今回の新築ホテルは、「ホテルリソルトリニティ」ブランドを採用する。
 リソルグループでは、6月に京都・河原町三条で新規ホテルを開業し、今年中に京都でさらに新規2店舗を開業予定であり、2019年以降には秋葉原、横浜桜木町、上野で新規ホテルの開業を順次進めていく予定だ。

ホテルJALシティ那覇が大改装
 ホテルJALシティ那覇(沖縄県那覇市)は7月1日、全客室・エントランス・ロビー・宴会場など改装し、リニューアルオープンした。
 エントランスやカードキーには、沖縄を代表する伝統的な染色技法の一つである「紅型」をデザインし、ロビー・客室・宴会場は沖縄の海、琉球ガラス、サンゴの砂浜など沖縄の自然と文化をイメージした。 
 また昨今の旅行スタイルに合わせ、3~4名の部屋を増設し、人数分のUSBコンセントを設置、壁掛けテレビや天井のナノイー発生機、カーブしたシャワーカーテンレールなどにより快適性がアップさせた。
 脱臭効果のあるナノイー発生機を天井に埋め込み、テレビは壁掛けにすることでスペースを確保した。またシャワーカーテンが体に触れないようカーブしたレールを採用し、快適なバスタイムが過ごせるようにするなど限られた空間で快適性を最大限に向上させた。  3~4台のベッドが設置された客室やコネクティングルームでは、人数分のUSBコンセントを設置し、ファミリーやグループの旅行でも対応させた。また1階には「授乳室」を新設、宿泊客、レストランや宴会利用者もるよう可能だ。
 客室では、ワンランク上の「Jプレミアムルーム」のうち「Jプレミアムツイン」「Jプレミアムラグジュアリー」には、ネスプレッソのコーヒーメーカーと共に沖縄の焼き物「やちむん」のカップを配備した。同部屋には沖縄の自然や文化をイメージしたデザインに加え、紅型作家 新垣結香の紅型のレリーフ、那覇市壺屋「育陶園」のやちむんのカップ、外の景色を楽しめるビューバスや天蓋付きベッドなどを配置している。
 今回のリニューアルでは観光で沖縄を訪れる国内外のカップル・グループをターゲットに、沖縄の自然や文化をイメージしたリゾート感あふれる空間で寛ぎ、より快適に滞在してもらえるよう工夫している。

那須ハイランドリゾート新施設
 那須高原の総合リゾート、那須ハイランドリゾートは、「草津温泉再興」や「日本橋和の街づくり計画」など、数々の街づくりプロジェクトを通じて「人々が集う空間」を創造してきた北山孝雄氏が代表を務める「北山創造研究所」とのコラボレーションにより、新しいコンセプトで新しいスタイルの宿泊施設を7月にオープンさせる予定だ。
 同施設では、北山創造研究所によるプロデュースのもと、建築デザインに竹山聖とアモルフ、インテリアコーディネートにウェルカムグループを起用する。
 新たな宿泊施設の予約及び運営は、「那須高原TOWAピュアコテージ In NASU HIGHLAND RESORT」が行う。従来から運営する「コテージタイプ(全72室2LDK・82㎡・西欧式暖炉付)に加え、昨シーズンから 多種多様なタイプの客室を新たに開設してきた。 別荘タイプの「リゾートハウス」、期間限定の「グランピングタイプ」、「デザイナーズハウス」、「WITH PET シリーズ」、そして、今夏はこの新タイプが加わることで、ゲストには宿泊施設の「選択する楽しみ」を提供することになる。
 「那須ハイランドリゾート」とは、御用邸や1300年の歴史ある那須温泉を有する栃木県那須郡那須町に位置し、那須高原最大の別荘地「那須ハイランド(約800万㎡、5000区画)」、北関東最大級の遊園地「那須ハイランドパーク」、日本最大級の「那須の森の空中アスレチック『NOZARU』」、「那須高原 TOWA ピュアコテージ in NASU HIGHLAND RESORT」をはじめ、約1500棟の保養所・ペンション・別荘が立ち並ぶ総合リゾートの総称。

長谷川ホテル&リゾート 北海道エリアに初進出
 長谷川ホテル&リゾート(東京都豊島区)は、北海道エリア初のビジネスホテルを新たに開業する。
 JR「旭川」駅徒歩1分の位置に「ワイズホテル旭川駅前」を7月6日にオープンさせた。
 同ホテルの客室はセミダブル101室、ツイン59室の合計160室。男女別大浴場、ラウンジ&レストラン、Wi-Fi、コインランドリー、自動精算機、自動販売機を併設する。
 ナノバブルシャワーを最上階大浴場に設置するほか、美容・快眠グッズを無料レンタルで用意する。
 同社では、5月に沖縄エリア第一弾となるホテルを建設。キャビン・デラックスキャビン・和客室・洋客室を併せ持つキャビンとホテルの融合型「ワイズキャビン&ホテル那覇国際通り」をオープンさせている。
 同施設は、ゆいレール「県庁前」駅徒歩3分、客室はキャビン128床、デラックスキャビン44室、和客室11室、男女別大浴場、男女別サウナラウンジを併設、Wi-Fi完備、コインランドリー、各種アメニティ、自動精算機、自動販売機等を用意する。
 同社では今後、沖縄エリアでは9階建て、客室数98室の「(仮)那覇松山ビジネスホテル」(沖縄県那覇市)を2019年3月に、6階建て、客室数134室の「(仮)石垣島キャビン&ホテル離島ターミナル前」(沖縄県石垣市)を2020年5月オープンする計画で、沖縄エリアにおけるインバンド需要と空港拡張に応える事業展開を計画している。

WBFが関西9店目
 ホワイト・ベアーファミリー(大阪府大阪市)はこの度、大阪市中央区淡路町に、ホテルWBFブランドの関西地区9号店として、「ホテルWBF北船場EAST」を6月8日にオープンさせた。
 2018年に入って5軒目の開業となるこのホテルは、前月にオープンした「ホテルWBF北船場WEST」の姉妹店として、国内の旅行者はもとより、引き続き増加傾向にある海外からの旅行者にも快適な滞在空間の提供を目指していくという。
 同ホテルは、地下鉄御堂筋線「淀屋橋」駅より徒歩6分、地下鉄「本町」駅や地下鉄堺筋線「北浜」駅より徒歩7分に位置する。敷地面積499・36㎡、延床面積3103・09㎡、地上13階立て。客室はダブル108室、ツイン59室、バリアフリールーム1室の合計168室。
 大正ロマンの薫る「船場ビルディング」などレトロな建築物が残る淡路町の街並みの雰囲気を意識して、館内はレトロな装飾を取り入れつつ、姉妹店の「ホテルWBF北船場WEST」よりも女性を意識したデザインやサービス内容を採用しているのが特徴だ。 
 例えば、貸し出し用品には自宅から持ってきづらいヘアアイロンやコテ、最先端のドライヤー「ヘアビューザー」を用意。1階のレストランスペースでは、野菜たっぷり豆腐ハンバーグやヘルシーサラダバー、フルーツグラノーラ、アールグレイ茶葉とカレンズの入ったマフィンや、栗とクルミのマロングラッセ・ノア、赤い果実と赤ワインが練りこまれたパン・オ・ルージュなどを提供する。

名古屋東急ホテルが客室改装
 名古屋東急ホテル(愛知県名古屋市)は、8月1日から9月30日まで、1階のパブリックスペース、レストラン、客室の改装と、ホテル内各種設備機器更新の工事を実施する。
 改装コンセプトは、ホテルコンセプト「ヨーロピアンエレガンス」を承継しつつ、現代の新しいエッセンスを取り入れ、原点回帰をテーマに「シティホテルとしての品位や風格を感じさせる、空間を創造」。
 今後ますます増加すると予想される訪日外国人客や地域の人に向けてのもの。2014年から順次客室の改装をしてきたが、今回、エグゼクティブフロアの客室改装工事とホテル内の設備機器更新工事もあわせて実施する。
    改装後は、ライブキッチン、広々とした常設アイランド型ブッフェ台、30名まで利用可能なプライベートルームを完備したオールデイダイニング「モンマルトル」、エグゼクティブワーカーやライフスタイルに合わせてホテルステイを楽しむ人々に客室での快適な滞在を提供する136室(全564室)のエグゼクティブルームになる。
 同ホテルは1987年8月20日開業。6レストラン・バー、15室の宴会場、結婚式場・写真室・美容室・衣裳室・エステティックサロン・フィットネスクラブなどを併設する。

スクウィーズ 民泊事業参入
 SQUEEZE(スクウィーズ、東京都港区)は、住宅宿泊事業法に基づき、住宅宿泊管理業者の登録を行った。これにより、同社では、これから住宅宿泊事業及び管理業に新規参入される法人向けにワンストップのソリューション事業を開始する。
 具体的には、住宅宿泊事業者・住宅宿泊管理業者並びに旅館業の届出・申請代行、物件エリア選定・収支作成支援、企画・運営、オペレーション設計支援、集客サポートのリモートレベニューマネジメント支援、宿泊運営管理システム「suitebook」の提供、IoT機器を活用し事業運営を可能とする「あんしんステイIoT」の提供、Airbnbオフィシャルパートナー igloohomeのスマートロックの提供など行っていく。

民泊ホスト対象に「二毛作」サービス
 民泊運営管理システム「㎡m Systems」を展開するmatsuri technologies(マツリ・テクノロジーズ、東京都新宿区)はこのほど、住宅宿泊事業や管理業に携わる民泊ホストに対し、ワンストップでも個別でも適法化対応が可能なサービスとして、「二毛作民泊パートナーシップ」をスタートさせた。
 二毛作民泊とは、民泊の年間営業日数が180日に制限されることに伴い、物件を180日間は民泊サイトで利用し、残りの185日間は短期間の賃貸物件として運用するもの。
 サービスパートナーは、アメニティ・消防・物件立ち上げ人員・法令確認・家具家電・住宅宿泊事業登録及び管理事業者・スマートロックカスタマーサポート・清掃・本人確認・収益管理・民泊管理システムなど多岐に渡る。

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