不動産トピックス

クローズアップ セキュリティロック編

2013.03.18 15:47

 セキュリティ対策は、ビルの規模や用途、入居するテナントの属性により、個別性の高さが求められるといっていいだろう。そのなかでもビルには必ず必要となる「鍵」について、セキュリティ業界ではどのようなサービスが展開されているのかを今回紹介する。

ケイデン・セキュリティー機器販売 品質性のアップした「カギ番人プラス」
 ケイデン・セキュリティー機器販売(東京都豊島区)は、鍵の保管・管理を行う暗証番号式の鍵の保管庫「カギ番人プラス」を今年3月から発売開始すると発表した。
 同製品は「鍵の受け渡し」「持ち歩きによる鍵の紛失防止「置き忘れ」等、現場での鍵管理にありがちなトラブルを解決できるように屋外設置を可能にした。吊り下げ式と壁付け式の2タイプがあり、付属のブランケットでレバーハンドルへの取り付けも可能だ。
 キーボックスの暗証番号はユーザーの好きな番号に設定でき、何度でも変更できる。また、キーボックスには複数本の鍵を保管できる他、カードも保管可能で、鍵の出し入れから施解錠まで片手で簡単に行え、ボタンを押すだけの簡単操作のため、夜間や子供でも利用できるのも魅力だ。
 使用シーンは一般住宅・共同住宅はもちろん、事務所・学校、ビルやマンション、さらに介護住宅やリフォーム現場など、鍵の保管や管理が必要な様々な環境で、鍵の管理トラブルを回避することが可能だ。
 「従来製品では本体に亜鉛合金を採用していましたが、今回はステンレスを採用することによって、強度がアップしました。また、暗証番号の桁数も従来製品の10桁から12桁に増えたので、セキュリティ面での性能も向上しました」(渡邊氏)

美和ロック IDキーをカバンやポケットに入れたまま入館
 美和ロック(東京都港区)は、集合住宅向けハンズフリーシステム「Raccess(ラクセス)」を今年3月から販売を開始する。
 ハンズフリーシステム「Raccess(ラクセス)」は、専用のIDキー「Raccessキー」をカバンやポケットに入れたままでもリーダが自動的に認証し、オートドアが解錠されるシステムだ。両手が荷物でふさがっている状況でもスムーズに入館することができる。リーダから3mの範囲内では、Raccessキーの側面のリモコンボタンで解錠する事も可能だ。また、万が一Raccessキーの電池が切れてしまった場合でも、Raccessキーをリーダに接触させることで解錠することも可能となる。電池は市販のコイン型リチウム電池を使用しており、交換も手軽に行うことができる。
 また、RaccessリーダはRaccessキーだけでなく、ノンタッチキーやリモコンキーを認証することができ、リーダ1台で複数のIDキーの混在運用が可能なため、ライフスタイルに合わせたIDキーの選択が可能になる。特に既存物件のリプレースの場合、ユーザーが使用しているタッチキーやリモコンキーをそのまま継続して使用できるため、コスト面を含めて多大なメリットが得られる。

クマヒラ 鍵の管理を厳正かつスムーズに
 企業のオフィスやマンションなど住居、教育施設や研究所など、建物の用途に関わらず、建物の安全を保つために、数多くの鍵が存在する。しかしながらその鍵の貸し出しや返却、保管することに関しては、担当者に任せきりにしていることが少なくない。
 本来鍵とは、使用する担当者を限定し、そのうえで厳正なる貸し出しや返却、保管などを行い、使用記録を確実に残す必要がある。そのような一連の作業について自動化・厳正化することが「鍵管理システム」である。
 クマヒラ(東京都中央区)が販売している「セキュアキーデポジット2」は、非接触ICカードや生体認証などの本人確認を行って、鍵の貸し出し・返却を自動化することで、その記録を確実に残す鍵管理システムだ。
 鍵管理システムに採用する制御装置の性能が飛躍的に向上し、従来製品ではひとつの制御装置につき最大50のボックスを管理することが出来たものが、今回は最大500まで増えた。ネットワークを介して複数台の制御装置を一元で管理すれば、最大12万6500ボックスの管理を行うことも可能である。また、今までは鍵の持ち出し者の照会をパソコンで行っていたが、今回は本体に設置された液晶画面で見ることができるようになった。
 「テナントビルやデータセンター、公共施設などに設置されているような、共同で利用する鍵管理システムにおいては、鍵自体の複製・盗難・紛失などを防ぐための対策が必要になっていると思います。『セキュアキーデポジット2』は、厳正かつスムーズな鍵の管理を必要とする場所にとって、非常に有用となるでしょう」(宣伝企画課 赤地 沙貴氏)

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