不動産トピックス

クローズアップ パーティション編

2012.03.12 17:06

 オフィスビルにおいて様々なシーンで使用されるパーティション。いまやオフィスになくてはならない存在といって過言ではない。しかし、一言でパーティションといっても、製品ごとに性能は様々。さらに、製品のスペックだけでなく、施工能力や供給能力といったメーカーの総合力まで視野に入れて、パーティションを選択する時代となっている。

四国化成工業 水平・前後に動き振動を吸収する免震パーテーション
 建材商品を多数取り扱う四国化成工業では、地震に強い屋外用間仕切り「免震パーテーション」を展開している。
 近年、大地震に見舞われる日本の大型建造物では免震構造建築が多数採用されている。「免震」とは建物を支える構造物が地震の揺れを吸収し、建物が大きく揺れることを防ぐ構造だが、免震構造の建物に従来の固定式間仕切りを取付けた場合、地面と免震構造物の揺れ幅、速度が異なるため、逃げ場を失った力が間仕切りにかかり破損することが多かった。さらに、現存する免震対応の間仕切りは、特注品のため導入コストの高さがネックとなっていた。そうした欠点を解消するため開発されたのが同製品である。同社の販売促進課、森山氏は、同製品の特長をこう話す。
 「免震構造建築の揺れ幅の平均値である±500mmまで水平・前後に動き、衝撃を吸収します。狭い間口に対応し、伸縮で揺れを吸収するアコーディオンタイプAX1型、くぐり戸も付く高級感溢れるスタッキングタイプAT1型の2種類を用意しました。間仕切りの建物側にある支柱を中心に、震動に合わせて円を描くように逆側の支柱が軌道するので間仕切りに負荷がかからず、破損する心配はありません」

ニチベイ 代理店制度を採用し、迅速な対応を実現
 外資系企業や銀行をはじめ、リーマンショック以前は意匠性の高いパーティションの人気が高かったが、現在はコスト面・機能面で優位性のあるシンプルなパーティションが求められる傾向にある。また、ユーザーサイドにとってオフィス移転時など、状況にあわせて必要数量のパーティションを迅速に供給され、導入後のメンテナンスを含めたアフターサービスの充実度も重視されるようになってきている。
 総合メーカーのニチベイ(東京都中央区)は、代理店制度を採用し、オフィス設計を含めたパーティションの施工と、導入以降のメンテナンス業務を展開。さらに、東京都江東区と滋賀県彦根市に流通拠点を構え、主力製品をストックし、迅速な対応を実現している。
 「可動式スチールパーティションと移動式スライディングウォールの2種類を自社製造でラインナップしているメーカーは国内でも少数。特に、当社の売れ筋製品である『ユニパートツインエース』は主要パネル、部材、部品をすべて規格化し、工場に半製品在庫しているため、非常に短い納期でご注文にお応えできます。また、施工も簡単で、加工性が高く、豊富なパターンをご用意していますので、短時間施工が可能です」(営業技術部 次長 中野 安能氏)
 同製品は、ブラインド内蔵タイプ、高遮音タイプ、吸音タイプ、二重ガラスタイプなど、高機能パネルもラインアップされ、オフィスニーズにフレキシブルに対応するのも魅力である。

むさしパーティション工業 ICカードリーダーをパーティションに導入
 スナゴケを貼付けた室内緑化型パーティションをはじめ、LEDライトを組み込んだガラスパーティションなど、通常のパーティションに付加価値の高い機能性を持たせた、斬新なパーティションを数多く開発しているパーティションメーカーのムサシパーティション工業(東京都新宿区)では、昨年からセキュリティ機能を有したパーティション「iーdoor」を展開している。
 同製品は、ドアの入室側と退室側に2台のICカードリーダーを埋め込んだことで、見た目がスッキリし、フラットなドアパネルを実現した。同社の取締役社長を務める宮本氏は同製品の特長をこう話す。
 「テナント企業のセキュリティに対するニーズが飛躍的に高まっていることを受けて開発しました。従来はカードリーダーを後付けで設置するので、セキュリティ対策を施していることがわかってしまいます。当製品は、セキュリティ感をださないセキュリティシステムとして活用できる他、ドアの表面をダイノックシートで覆えば、カードリーダーの位置もわからなくなり、“なりすまし”を防止する二重の対策が可能となります」
 セキュリティシステムには、イギリスでトップシェアを誇る「Net2」を採用。パソコン端末で入室制限を設定したり、監視カメラ管理システムを追加し、映像チェックも行える。
 「当製品はドア1枚程度の大きさのため、間口の狭い場所でも簡単に施工できます。入室制限が行えるので、自販機メーカー専用にカードキーを渡しておけば、いつでも飲料の補充ができるようになり、管理が非常に楽になります」(宮本氏)

共和成産 石膏ボードを使用し施工の手間と時間を大幅削減
 共和成産(静岡県藤枝市)は、準不燃で低コストな石膏ボードを使用した「エコパーティションシステム」を展開。接着剤をほとんど使う必要がなく、施工の手間と時間を大幅に軽減することができる画期的なパーティションである。さらに、木材枠を使用しないため、解体時のリサイクルにおいてボードを一括して処理できるので、複合廃材が発生せず環境にも優しいエコな一面も魅力といえるだろう。
 施工する際は、建物駆体にヤトイ柱を固定し、ボードの上辺と下辺に固定パーツを取り付けたものを差し込んでいき、2枚目以降のボードは実部に接着剤とステイプルで仮留めして連結。L字型やT字型に接合することも可能だ。パネルの大きさは必要な寸法にカットして使用できるので、設置場所を選ばない。また、パネル内部は空洞になっているので、電気配線の自由度が高く、無理のない配線を施せる。補強板を取り付けた場合でも隙間から配線を通すことが可能だという。


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