不動産トピックス

過熱する投資市場の現場から

2006.08.28 17:20

リプラス・レジデンシャル投資法人 全国への分散投資で安定収益確保 合計9物件を総額約38億円で取得
 リプラス・レジデンシャル投資法人(東京都千代田区)は8月23日、リプラス・レジデンシャル・ウェアハウス1号(東京都千代田区)より、9物件を総額37億9215万7000円で取得した。
 規約に定める資産運用の対象及び方針に基づき、安定した収益の確保と賃貸住宅カテゴリー別の分散投資及び全国への分散投資の健全性を高めることにより、ポートフォリオ全体の分散効果の充実を図ることが目的だ。
 今回、同投資法人が取得したのは、①札幌市電山鼻西線「西線11丁目」停留所徒歩7分に立地する、平成18年1月竣工、地上9階建て、延床面積1905・20㎡の共同住宅「ステージアs12」(取得額4億6083万9000円)②小田急線「町田」駅徒歩8分に立地する、平成17年3月竣工、地上4階建て、延床面積914・28㎡の事務所・共同住宅「VISTAシュプリーム」(5億6358万4000円)③東急大井町線「尾山台」駅徒歩4分に立地する、昭和60年7月竣工、地上5階建て、延床面積1221・70㎡の店舗・共同住宅「ジョイ尾山台」(6億2426万5000円)④JR東海道線「平塚」駅徒歩14分に立地する平成2年12月竣工、地上7階建て、延床面積1787・02㎡の共同住宅「ウィンベルコーラス平塚第13」(4億7758万7000円)⑤名古屋市営地下鉄名城線「矢場町」駅徒歩6分に立地する、平成14年3月竣工、地上7階建て、延床面積1736・61㎡の共同住宅「エクセルシオール栄」(6億4176万7000円)⑥名港線「日比野」駅徒歩3分に立地する、平成18年1月竣工、地上8階建て、延床面積823・64㎡の共同住宅「ステージア日比野」(3億1760万3000円)⑦地下鉄御堂筋線「東中島南方」駅徒歩8分に立地する、平成17年10月竣工、地上10階建て、延床面積883㎡の共同住宅「インペリアル新大阪」(2億8572万3000円)⑧阪急千里線「柴島」駅徒歩3分に立地する、平成17年2月竣工、地上4階建て、延床面積614・51㎡の共同住宅「グランメール東淀川」(2億3606万9000円)⑨大阪市営地下鉄中央線「深江橋」駅及び千日前線「新深江」駅徒歩12分に立地する、平成17年11月竣工、地上4階建て、延床面積669・96㎡の共同住宅「ドリームネオポリス深江南」(1億8471万6000円)の計9物件となっている。

マッコーリー・グローバル・プロパティ・アドバイザーズ 九段エリアの優良物件を取得 取得後バリューアップを図る テナント賃料水準高める予定
 マッコーリー・グローバル・プロパティ・アドバイザーズ(東京都千代田区)は、「秀和三番町ビル」を取得した。
 同ビルは、東京メトロ「九段下」駅徒歩7分に位置する、昭和50年竣工、地上9階・地下1階建て、延床面積7480㎡のオフィスビル。同社は、物件取得後、改修によりオフィスビルのクオリティを向上させ、それに伴いテナント賃料水準も高める予定だ。
 同社が運用するMPGファンドⅡは、2005年9月に募集を完了。資金調達額は、13億米ドル(日本円で1508億円)に上っており、東京・ソウルおよび香港などの都市に既に10億米ドルを投じている。
 同社マネージング・ディレクターのサイモン・トレーシー氏は「国内のオフィスビル需要は、堅調に転じた日本の景気を背景に、2006年上半期も好調を維持しており、都心部での賃料動向は力強く上昇している」とコメント。今後の見通しについても、国内の不動産業界は依然として力強く成長すると見ており、ポートフォリオの更なる拡大に自信をのぞかせている。

宮 宇都宮・北海道等の土地、店舗を売却 事業の再構築が目的 本業特化・集中図る
 「ステーキ宮」等、レストラン事業を手掛ける宮(栃木県宇都宮市)は、宇都宮市の遊休不動産、北海道2店舗、茨城県水戸市の店舗を売却すると発表した。事業再構築の一環、また外食事業への特化・集中を進めることが譲渡理由だ。
 今回譲渡する土地は、宇都宮市川田町字神後1077番5、他3筆合計3045㎡の更地で、個人に1億7100万円で譲渡。また、北海道の2店舗は閉鎖予定だった「ファイターズグルメアリオ札幌店」と8月20日で閉鎖した「にこりアリオ札幌店」で、両物件ともにコロワイド北海道(横浜市西区)に9200万円で譲渡する。
 茨城県水戸市の譲渡資産については、水戸市大塚町2162-1、他7筆合計5351㎡の土地と、平屋建て建物・他2棟を、アワノ総合開発(栃木県栃木市)に7500万円で譲渡する。なお、売却建物の内、1棟は現在営業中で、売却後は譲渡先のアワノ総合開発から賃借して、宮で引き続き営業を行う予定となっている。

野村不動産オフィスファンド投資法人 セコムメディカルビルを115億円で取得 四谷エリアの地上7階建て医療ビル
 野村不動産オフィスファンド投資法人(東京都港区)は、セコムメディカルビルを取得すると発表した。
 同物件は、JR線・東京メトロ丸の内線・南北線「四谷」駅徒歩5分に位置する平成17年2月竣工、地上7階・地下1階建て、延床面積8683・78㎡の医療ビルである。売主である二番町開発特定目的会社は、同投資法人の利害関係人にあたる野村不動産(東京都新宿区)の意向を受けて開発された物件だ。
 セコム(東京都渋谷区)との間で2025年末を期限とする定期借家契約が締結されており、検診センター、画像診断センター、きずの小さな手術センター、内視鏡センターで構成される「谷メディカルキューブ」が入居している。免震構造、基準階面積260坪を有し、テナント退去時には通常のオフィスビルへと原状回復する旨が約束されているため、オフィスビルとしても競争力を有している点等を、同投資法人は物件取得にあたり評価した。
 同物件は野村不動産が主導して開発したことで、物件情報の提供を優先的に受けることができたもの。今後も同様の取得機会の獲得を目指す。
 なお、取得時点での稼働率は100%で、想定NOIは4億5400万円。物件取得価格は115億円だ。

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