不動産トピックス

商業ビル最前線

2006.01.30 11:24

イズミ 佐賀市に「ゆめタウン」新店舗施工中 年間1200万人の来客数を見込む 地元採用1200名を予定
 西日本を中心違大型ショッピングセンター「ゆめタウン」の開発・運営を行うイズミ(広島県広島市)は、新規施設「ゆめタウン佐賀」の今年度秋オープンに向け佐賀市兵庫北土地区画整理事業を現在施工中である。
 同施設は敷地面積11万㎡。延床面積約10万5400㎡、店舗面積約5万1500㎡、鉄骨造3階建ての規模の商業施設となる。立地はJR佐賀駅の市中心部から約2kmに位置し、7万9700世帯、人口21万8600人の商圏を見込んでいる。
 店内は核となるイズミ直営売場を中心に準核であるスポーツ、家電、家具、玩具の大型専門店をモールで結ぶゆめタウン初のワン・モール型店舗で、商店街を歩くかのような楽しさが演出されているのが特徴だ。
 同社のテナント運営部部長の友近稔氏は話す。
 「専門店数は約160店舗揃える予定です。来店客数は年間1200万人を見込んでいます。また、従業員数は1700名程度を予定していますが、そのうち地元採用を1200名雇う方針です。地域の活性化に貢献したいと考えています」

<大型商業施設 話題の再開発>中央一丁目第二地区市街地再開発組合 平成20年オープン目指し近々に解体工事着工 総事業費約178億円の大型ビル 施工は大林・国土開発のJVに決定
-再開発の概要は。
鈴木 JR仙台駅西口徒歩1分の約4477㎡の敷地に現在2棟のビルと立体駐車場がありますが、それらを解体して再開発ビルを建設することになります。土地の権利者は第一ビル、佐藤ナショナルビル、三井不動産が主要なメンバーであり、とりわけ仙台地場の貸しビル会社である第一ビルが大半の土地を所有しています。建築概要は建築面積約3132㎡、、延床面積約4万9947㎡、地下2階地上19階の規模で商業・オフィスの複合ビルとなります。キーテナントには商業部分に東北初出店となるパルコが入居することが決定しています。ゼネコンに関しては先週に決定したところです。大林組、日本国土開発のJVとなりました。平成10年8月のオープンを目指し、現在既存のビルの解体工事に取り掛かろうとしている段階です。ちなみに総事業費は約178億円になります。
-計画そのものは平成10年からあったそですね。
鈴木 仙台の街の活性化・仙台の玄関となるようなビルの建築を仙台市から要請され、再開発促進協議会が発足したのが平成10年です。しかしそこからなかなか進展せず、準備組合は3年後の平成13年に設立されました。次の動きは平成15年で、その段階で都市計画が決定してようやく現実味が起きてきました。我々の進める再開発に限らず、仙台都心部ではここ1年で一気に再開発が動き始めています。首都圏からファンドバブルの波が仙台にも押し寄せており、売買を中心に仙台の土地は値上がりを続けています。それに加えて「楽天ゴールデンイーグルス」の誕生でさらに投資意欲・建築意欲が高まってきているのではないでしょうか。しかし、我々としては8年前から粛々と進めてきた再開発計画が、たまたま市況のいい時期と重なったという風に捉えています。ビルそのものの老朽化が進んでいたことも、再開発を決断する一因になったのではないでしょうか。また、私は第一ビルに属する人間ですが、再開発という形ではなく自社ビルのみの建て替えという選択肢ももちろんありました。しかし、敷地が狭くなる分容積率を有効に使えないし、仙台の玄関となるような魅力のあるビルを建築するのは難しいと思い再開発を決断しました。
-周辺ビルにおける影響はどのようにお考えですか。
鈴木 大型再開発ビルを竣工することで空室が発生するビルがあるかもしれません。また、パルコのオープンにより一時的には周辺商業施設の来場者数が減少する可能性もあると言えるでしょう。しかし、仙台の街そのものを活性化させたいという理念で建設することから、長い目で見て全体の底上げにつながるような地域をリードするビルになれればと思います。昨年仙台では楽天効果という言葉が盛んに言われましたが、我々は再開発ビルの竣工で「パルコ効果」を生み出したいと考えています。

<SCニュース>商業施設技術者団体連合会 商業施設士補の資格講習会を実施 午前10時から午後4時半まで受講登録等手数料1万500円
 商業施設技術者団体連合会は来月2月11日から3月5日まで、全国各地で商業施設士補の資格講習会を実施する。
 日程は札幌(2月19日)、仙台(2月12日)、前橋(2月18日)、東京(2月25日)、名古屋(2月25日・3月5日)、大阪(2月18・19日)、岡山(2月26日)、広島(2月26日)、高松(2月11日)、福岡(2月11日)、熊本(2月12日)となっている。
 プログラムは10:00~10:10オリエンテーション、10:10~12:00商業施設概論、13:00~15:00商業施設の構成計画、15:10~16:30商業施設の企画・設計・デザイン~監理と製作施工の順序で進められる。
 受講・登録等手数料は1万5000円(講習会費、テキスト代、消費税を含む)だ。
 商業施設士の制度は、商業施設の企画・デザイン・設計等に携わる技術者を対象として専門知識や技能を修得している者に対して称号を付与するものである。
 なお、この資格を所有していれば、商業施設士試験の学科試験が免除されることになる。

<商店街だより>週刊子供ニュース風に経済社会環境を解説する ジャーナリストの池上彰氏講演会開催
 財団法人東京都中小企業振興公社は、東京都商店街振興事業として講師にジャーナリストの池上彰氏を迎え「がんばれ!中小商店・商店街『ニュースから見たわかりやすい日本経済とその行方』」と題した講演会を行う。
 景気回復が一部に見られるものの中小商店は依然として厳しい状況が続いている現状を踏まえ、NHK「週刊子どもニュース」の元編集長兼キャスターの池上彰氏が今の経済社会環境についてわかりやすく解説するという内容だ。同公社によると「街づくりや中小商店経営などにおける明日の活力への手掛かりを見つけてもらいたい」とのこと。
 日時は2月8日(水)午後2時から4時(受付開始午後1時15分)。会場は武蔵野公会堂パープルホール(武蔵野市吉祥寺南町1-6-22)。定員は250名で、応募多数の場合は抽選になる。なお、参加費は無料となっている。

<商業施設サポート企業 イベントプロデュース編>商業施設のイベントをプロデュース 販売員の研修にも注力
 大道芸、ファッションショーなど商業施設内では様々なイベントが開催される。イマジネーションみなみかぜは、そうしたイベントを企画しプロデュースする。
 同社代表取締役のハーレイ岡本氏は話す。
 「私は元々能楽を生業とする家に生まれ、私自身は劇団で演劇活動をしてきました。商業施設内でも大道芸などを行っていたのですが、そこからイベントというソフトによる施設活性化という視点で様々な企画を発案しプロデュースするようになりました」
 その中でショップ店員らと接するうちに岡本氏はあることに気づいた。
 「販売員も買い物客を楽しませるという要素が必要で、その意味では役者と同じだと思ったのです。また、接客の手順は私が幼少の頃より親しんだ日本の伝統芸能の間合い、すなわち序・破・急と呼ばれるものに相通じるものがあると気づきました」(岡本氏)
 序(そろそろと始め)、破(一気に盛り上げ)、急(そそくさと終了する)という伝統芸の間合いは、販売においては客のタイプ・ニーズを見極め楽しい、会話で商品の提案を行い、購入へ導いていきちんとクロージングするということになる。
 「役者を育てるには良い稽古が必要であるのと同時に、販売員を育てるには良い研修が必要です。SCをソフト面から徹底的に活性化させるためにもイベントプロデュースから販売員の研修事業を行うようになりました」(岡本氏)
 玉川高島屋SC、TOKYO-BAYららぽーとなどの勝ち組SCがクライアントとなっており、現在は大手音楽レコード会社の全国ツアーコンサートの野外フードコート、商店街の活性化事業なども行っている。

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