不動産トピックス

交遊録 所有ビルに入居するカフェは故日限真理子さんの野心作

2005.07.25 14:54

 今年3月に空間プロデューサーの日限真理子さんが乳がんで死去したことは記憶に新しい。日限さんは大阪・ミナミの「アメリカ村」がまだ事務所・倉庫街だった昭和45年に喫茶店を開店し、流行発信地の中心的存在となって「初代村長」と呼ばれた。日限さんが晩年に手がけた物件の代表作が、平成12年にオープンした南堀江のカフェ「MUSEOSAKA」だ。アメリカ村から飛び出して堀江地区の活性に火をつけた野心作である。そのカフェが入居するビルのオーナー、サンワールドエステート代表取締役の荒島和弘氏はオーナー側の心得を日限さんから叩き込まれた。以来、仕事上のパートナーとして親交が深まり、ことあるごとに荒島氏は日限さんに相談に訪れた。日限さんの葬儀の際にはその運営を手伝って恩返しをしたが、感謝の念は尽きないという。

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