不動産トピックス

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2005.07.25 11:45

サンフロンティア不動産 子会社設立しビル向け賃料支払保証業務を開始 不動産投資・AMなど新事業会社を3社設立
サンフロンティア不動産は7月20日開催の取締役会において3つの子会社を設立することを決定した。
今回設立される子会社の中でも注目されるのは、8月中旬の営業開始を予定している「SFビルサポート」である。同社は、賃貸マンション業界では一般的になってきた「賃貸不動産の入居者の保証人受託業務」を主な事業とする会社だ。テナント企業の入居時に、貸手であるビルオーナーの満足がいく保証人を立てられないケースなどに対応する。
サンフロンティアでは、同子会社の設立目的を「賃貸仲介事業の伸長を図るため」としているが、これは同社が仲介業務を行う際だけでなく、他の仲介会社および不動産会社がテナントを入居させる場合にもこのサービスを利用できるようになる予定である。
現在、テナントビル向けに賃料支払保証業務を展開する事業者はノンバンクであるニッシンのグループ会社の他、数社しかないため注目を集めそうだ。
また、9月には、一定の収益力を有する中・大型物件(原則20億円以上)の不動産取得などを目的とした「SFインベストメンツ」が営業を開始。11月には、自社グループ組成の不動産ファンドの運用および、他社私募ファンドのアセットマネジメント業務およびアレンジメント業務の受託を目指す「サンフロンティア不動産投資顧問」が営業を開始する予定だ。

パシフィックマネジメント 9棟約110億円に投資 商業施設対象のファンドを組成
パシフィックマネジメントの連結子会社であるパシフィックリテールマネジメントは、平成17年7月20日に同社グループとして初の、商業施設を投資対象とする不動産投資ファンド、「都市型商業ビルファンド(トーラス・リテールファンド)」を組成し、運用を開始した。
当該ファンドは、国内機関投資家と同社グループの出資(総額約35億円)により、首都圏及び地方政令指定都市の都心立地の商業ビル9棟、約110億円(東京23区54・5%、地方政令指定都市45・4%:取得価格ベース)に投資している。
同ファンドの基本戦略としては、東京都心部および政令指定都市の都市型立地の複合商業ビルに投資することで不動産価値の下落リスクを抑え、かつテナントクレジットに依存した投資を回避することとされており、目標リターンとしてIRR9・5%以上を目指す(運用期間は5年間)。
同社グループは中期事業目標にて、日本国内の収益不動産であれば用途・種別を問わず運用サービスの提供が可能な「総合型不動産投資ファンド運用会社」を目指し、プロダクトタイプの多様化を推し進めている。なかでも商業施設分野については、2003年2月にパシフィックリテールマネジメント株式会社を設立し、商業施設を投資対象とする不動産投資ファンドの組成に向け、まずは自己資金で商業施設への投資、運用を行っていた。
今後は、商業施設分野を、マンション、オフィスに次ぐ第3の柱としていく考えだ。

レイコフ 熱海市に取得したリゾートホテルコンセプト一新して改装オープン 住宅中心のファンド事業をオフィス・ホテル等に拡大
レイコフ子会社のレイコフインベストメントは、自己投資による不動産投資事業に取り組んでいるが、静岡県熱海市に取得したリゾートホテル(敷地面積3109・27㎡、建物延床面積6325・16㎡)のバリューアップ工事を完了し、今月20日に「アズベールホテル&スパATAMI」としてリニューアルオープンさせた。
同社グループは、これまで賃貸マンションを中心に不動産投資ファンド事業を展開してきたが、今後はファンド事業の拡大を目指して対象物件をオフィスビル、商業施設、ホテルなどへ拡大していく。本件は、同社グループが国内で取り組む最初のホテル案件であり、取得したホテルのコンセプトを根本から見直し、全面改装を行った後、自社グループが運用する不動産ファンドに売却することを目指して、事業化を進めてきた。
また、同ホテルは、シンガポールに本拠を置く世界的なスパブランドである「セントグレゴリースパ」の全面的な協力を受け、本格的なスパ空間とアロマトリートメント等の多彩なメニューをプロデュースしている。
熱海ならではの質の良い温泉はもちろん、韓国伝統の汗蒸幕(はんじゅまく)ルーム、一流シェフによるディナー、洗練された空間イメージなど、利用者の特別なひとときを演出するラグジュアリーな施設を備えた。なお、運営は専門のオペレーション会社が行う。

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