不動産トピックス

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2005.04.11 16:56

丹青モールマネジメント アリオ蘇我専門店モールの運営業務を受託 イトーヨーカ堂が開発販売戦略含むPM提案
 丹青社の100%出資子会社である丹青モールマネジメント(東京都台東区)は、今月27日千葉市に開業する「ARIO(アリオ)蘇我」専門店モールのPM業務をイトーヨーカ堂より受託した。
 「ハーバーシティ蘇我」の一街区として開業する「アリオ蘇我」は、イトーヨーカ堂がデベロップメントする本格的モール事業の第1号物件であり、各方面から注目を集めているプロジェクト。すでに丹青モールマネジメントはモールのプランニング、テナントリーシング及び運営コンサルの業務を受託しており、開業後の運営まで通しで受託することになる。
 丹青モールマネジメントは、商業施設専門のPM会社として2002年8月に設立された会社で、他のPM会社同様、不動産証券化を目的とした商業ビルや、再開発事業における商業ゾーンの運営管理を手掛けると共に、今回のケースのように大手流通業からのモールの運営管理やテナントリーシングなどを行うことに強みを発揮している。同社では、都市型ショッピングセンター(SC)出身者を始めとして、百貨店、量販店、アパレルなど流通各業態から満遍なく人材を登用することにより、マーケット特性と物件特性に応じた商業施設の運営管理を可能とするだけでなく、「販売力のある人材」に主眼を置いた採用を行うことで、不動産管理型PMではなくリテールマネジメント型PMを実践している。また、自らファッション関係の小売事業も行っており、本件においてもエレガンス系ファッションのショップを一店舗、運営する予定だ。

NTT西日本/NTTファシリティーズ ITシステム環境を実現するソリューションを協同で展開 先着100社に無料提供専門家が安全性を調査
 NTT西日本とNTTファシリティーズの両社は、企業・自治体などに設置されたサーバルーム環境の安全性や信頼性について、通信ネットワークからセキュリティ、ファシリティ(電源・空調システム・耐震性など)まで、専門知識を有した調査員が総合的に診断・分析する「サーバルーム環境診断サービス」を開始した。提供開始にともない、100社限定で無料にて本サービスを提供する。
 本サービスは、情報セキュリティアドミニストレータや電気主任技術者、1級建築士など公的資格を有する両社の専門知識を有した調査員が、企業・自治体などのサーバルーム環境の安全性・信頼性について、通信ネットワークの品質やセキュリティ対策から、電源・空調システム・耐震性などのファシリティまでの約50項目について診断・分析するもの。診断項目は、通信ネットワークの信頼性、セキュリティ、電源(給電方式、防雷システムなど電源システムの信頼性)、空調(温度管理、気流条件など空調システムの信頼性)、耐震(ラック・サーバおよびビルの耐震性)、防火、水防(水防設備、漏水対策などの水防性)となっている。
 なお、診断に要する時間は、4時間程度で、提供条件は、NTT西日本の営業エリアに拠点がある企業・自治体で、自社内にサーバルームがあるケースに限る。費用は30万円(税込)から。

SBIパートナーズ商号変更して不動産関連事業をコアビジネスにIT技術駆使した展開図る
 ソフトバンクインベストメントグループのメガブレーンは、4月1日より「SBIパートナーズ」と商号を変更した。
 同社は今期から不動産投資・開発・ファンド・コンサルティング事業及び投資関連事業(M&A)をコア事業として位置づけ、事業展開を図っていく。
 具体的な取組みとしては、愛知県名古屋市に賃貸マンション開発用地として取得した2物件を外部ファンド運営会社であるファンドクリエーションへ譲渡するなど開発事業が先行している。本件における譲渡予定の対象は土地建物の信託受益件であり、想定利回りを基準に「基本協定書」を締結した。物件の開発前に譲渡契約を結んだ背景には、良質な新築物件の安定的な確保を進めたいファンドクリエーションと、開発事業における出口(売却)リスクの軽減を図りたい同社と、設計施工を請負い、工事受注の拡大を図りたい子会社のエスビーアイ・ホームプランナーの三者の思惑が一致したことがある。
 また、同社は、元々IT技術を駆使した人材派遣業務などを手掛けていた企業のため、インターネット経由で若手建築家に向けて所得した物件のデザインコンペなどを展開し、独自の付加価値を追及していく。また、一連の事業内容の変化に伴い、事業所も親会社が入居する港区六本木の泉ガーデンタワー20階に移転している。

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