不動産トピックス

クローズアップ

2004.04.05 16:44

日本リージャス 高付加価値のサービスオフィス運営 世界50ヶ国に拠点400以上空スペースの活用を提案
 日本リージャスでは、所有ビルの空スペースをサービスオフィスに転用する活用法をビルオーナーへ提案している。
 サービスオフィスの運営は、利用者の誘致や管理、設備の設置、契約形態の工夫など特別なノウハウが必要となり、オーナー独自では難しい。
 同社はサービスオフィスの専門業者として、蓄積されたノウハウとシステムがあり、専門のサービス・チームが運用管理を行う。
 加えて、同社は世界50ヵ国において400ヶ所以上のグループ事業規模を有しており、グローバルな利用者が集積することでビルのイメージアップも期待できるという。また、クライアント向けのパンフレットなどリージャスの媒体で紹介されるビルは世界的に知れ渡り、大きな宣伝効果が期待できる。
 「オーナーには、良いサービスオフィスの運営、あるいはビルそのものの機能の向上のためにビル統一のセキュリティや設備の改善を提案していくこともあります」

消防試験協会 耐圧性能試験で2万件以上の実績 市場シェアの7割を確保独自の補償制度も充実
 消防用設備等の各種試験・点検を行っている消防試験協会は、連結送水管・消防ホースの耐圧性能試験の際の万一の事故に備えて、特別損害補償制度を設けている。
 従来の損害賠償責任保険では、配管の劣化・老巧化等が原因となる水損事故は保険金の支払い対象外となっているが、同社では独自に特別損害補償制度を設け、利用者にリスクヘッジを提供する。補償限度額は100万円まで。但し設備の不良又は破損部分の修理費用は適用外となっている。
 平成14年に、消防法第17条の3の3の規定(消防用設備等の点検及び報告)に基づく消防庁告示が改正され、連結送水管・消防ホースは、耐圧性能点検が追加・義務付けられた。同告示改正の施行以来同社は、連結送水管・消防ホースの耐圧性能試験において首都圏で2万件以上の実績があり、市場の約7割のシェアを占めている。
 「スケールメリットによる業務の効率化が、試験の価格設定をより安価にすることを実現させ、特別損害補償制度導入の一因となりました」

千代田ビル管理 最大50%のコストダウン実現 無人省エネ管理を提案
 千代田ビル管理では5000㎡以上の有人管理ビルに向けて、オンラインシステムを導入することで人件費を最大50%削減できる「ビルコムバリューアップサービス」を提案している。
 このサービスは人的管理から機械管理へと転換することで完全無人化及び省人化を図り、さらに省エネ対策で包括的にビル管理コストを削減するもの。完全無人の場合でもマネジメントシステムを導入し、設備技術を持つ出動員が緊急時に備えてセンターに控えているのでサービスの低下はない。またコールセンターやエリア別のサービス拠点で専門スタッフが様々な要望に対応する。
 同社では、このサービス実績の平均値で20%の管理コスト削減を実現している。

三井情報開発 リート向けシステムPM業務をサポート ERPを用いた次世代パッケージソフト
 三井情報開発は、不動産業界向け基幹EPMパッケージプロパティマネジメントシステム「MKIプロパティマネージャー」を開発、販売をスタートさせている。
 このシステムの特徴は基幹業務ワークフローによる次世代ERPを採用していることから、従来のPMサポートソフトに比べて圧倒的な棟数のビルを管理できる点にある。こうした特性からJREITの運用会社や大手不動産業会社、管理会社などが複数のビルを管理するのに適している。
 またERPやSAPといった最新鋭の基幹システムへの乗り入れも可能で、これらのシステムのフロントとしても使用できる。経理財務システムとも連携するので、現状のシステムをベースにした拡張も可能だ。価格は100ユーザー以上の「エンタプライズ版」が5000万円から、ユーザー数を減らすことで価格を抑えて使用することもできる。
既に数十社へ納入済みで、管理会社などから引き続き引き合いが来ているという。

フカケン 天然煉瓦の味わい深さをPR 結露を防ぐ工法を開発
 煉瓦の輸入・販売・施工を行う、フカケン(東京都練馬区)では、ブリックハウス工法により、厚みのない天然煉瓦で壁面を施工することに成功している。
 ブリックハウス工法は、湿式煉瓦をスライス状に切断加工し、完璧半永久防湿剤による防水アルミシートを防水シーリング処理要所に併用し、下地となるベースサイディングに接着剤で取り付け、煉瓦表面に浸透性吸水防止剤を塗布するもの。
 壁体内に結露を生じる恐れのある場合は、壁体内の水蒸気を外気等へ放出するために、室内側の断熱材と外壁材の間に、通気層を設ける。これにより、夏季は壁体内の蓄熱を通気層から放出させ冷房効果を高め湿気防止となり、冬季は湿った空気を通気層から放出し内部結露を防止させ、いわゆる乾燥した構造体を保つ。
「天然煉瓦は築年数が経てば経つほど味わいがでてきます。下地がRCであれば施工できるので、既存ビルのリニューアルによる付加価値向上にも役立つと思います」(会長深川日出男氏)

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