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新規開発より既存物件取得が効率的?CBRE「戦略的な不動産取得と資本効率」を発表

2026.10.05 10:56

 シービーアールイー(東京都千代田区、CBRE)は、不動産の取得を発表した上場企業について、発表前後の資本効率性指標の変化を分析したレポート「戦略的な不動産取得と資本効率」を発表した。既存不動産の取得は成長企業による本業拡大のための投資としての性質が強く、既存不動産の取得企業のうち、賃借から自社保有へ切り替えた企業のみを抽出した場合では資本効率の改善がより顕著であることがわかった。
 2020~26年上期における有形固定資産の取得(国内不動産に関するもの)のプレスリリース524件について、(1)既存不動産(2)用地(3)建物(4)収益不動産の4グループに分類。発表前後でROIC(投下資本利益率)、WACC(加重平均資本コスト)の変化を調べ、両者の差であるEVAスプレッドを調べたところ、最も大きかったのは既存不動産だった。EVAスプレッドは資本効率性を測る指標となる。WACCは、すべてのグループでマイナスとなり、グループ間の差は小さかったことから、EVAスプレッドは主にROICの上昇によって主導された。
 CBREは、「建設工事と比較してすぐに収益・利益貢献が見込まれる既存不動産の取得がROIC上昇に寄与していた可能性がある」と分析。建築費の高騰や建設業の人手不足が続く中、自社開発による収益化のタイミングは今後さらに遅れる可能性があることから、「短期的な収益性および資本効率の面で、既存不動産を取得する重要性は増す」と予想する。
 また、既存不動産を取得した企業は、営業利益成長率が市場全体を大きく上回っていることから、好業績企業による本業拡大のための投資の性格が強かったと解釈できるとした。
 レポートでは、開発の遅延や賃料上昇・空室の枯渇という足元の外部環境を踏まえれば、「不動産を保有することのメリットは高まっている」と強調。今回の分析の結果、成長企業は不動産を取得しつつ、資本効率を一段と改善させていたことがわかり、「このことは、企業が不動産を戦略的に取得することの妥当性を裏付ける一つの材料になるだろう」と結んでいる。




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