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100億円以上の不動産取引が過去最高に 2026年上期に2兆円超を記録 SPCによる取得が増加傾向

2026.10.05 10:55

 都市未来総合研究所(東京都中央区)は、国内の不動産売買を半期毎に調査する「不動産売買実態調査」をまとめた。上場企業やJリートなどが日本国内に所在する不動産を売買した事例のうち、1件当たり100億円以上の取引は、26年上期に2兆621億円を記録し、上期ベースで調査開始以来最高だった。3期連続して最高額を更新した。売買取引件数についても上期ベースで過去最多だった。
 高額取引を対象に売主と買主を業種に応じて不動産セクターと非不動産セクターに分類し、その組み合わせ毎に売買取引額を集計したところ、25年下期以降不動産セクター間の取引が大きく増加、2期連続で1兆円を超えた。2023年に公表された東京証券取引所による資本コストや株価を意識した経営の要請や、アクティビストによる株主還元や資本効率の向上を企図した不動産売却を迫る動きの活発化を背景に、上場企業グループによる保有不動産の売却ニーズが高まっていたものの、不動産セクター間の取引が最多だった。
 買主の業種セクター別では、SPCによる取得が近年増加傾向にあり、25年下期は8140億円、26年上期は5763億円で、共に各期ベースで過去最高を記録した。また、外資系法人による取得も伸長しており、25年下期は1兆274億円と初めて1兆円を突破したほか、26年上期は上期ベースで過去3番目に高い6912億円に及び高水準で推移している。
 SPCが取得した取引の売主をみると、25年下期にSPCと外資系法人、一般事業法人等が急伸し、いずれも2000億円を超えた。SPC間の取引では、複合高層ビルの「大阪堂島浜タワー」(1000億円超)、外資系法人のSPCへ売却した取引では、物流施設の「ESR尼崎ディストリビューションセンター」(持分50%、約700億円)、一般事業法人等がSPCへ売却した取引では、日産自動車の「グローバル本社」(970億円)など、超高額取引がけん引した。26年上期もこれら3セクターによるSPCへの売却は高水準だった。
 外資系法人が取得した取引の売主をみると、24年下期から25年下期にかけてトップだった一般事業法人等が減った一方で、世界最大級のグローバル投資・資産運用会社であるブルックフィールドが取引価格推定3000億円強でヒューリックなどのSPCから取得した「電通本社ビル」と「汐留エッジ」が寄与し、26年上期はSPCが売主セクターでトップだった。この2物件は21年下期に電通グループが推定2700億円前後で売却しており、今回SPCが売却した取引の年平均変動率(取得価格に対する売却価格の変動率、年率換算)は2・4%。都市未来総合研究所は、オフィス賃貸市況が今後の見通しも含めて堅調であることに加えて、稀少性の高い大規模物件であることも価格上昇に寄与した可能性があると分析している。




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