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森ビル IoT技術で震災リスクを見える化 土地建物格付けシステムを開発

2024.04.01 11:14

 森ビル(東京都港区)は、独自で開発を進めていたIoT技術による「土地建物格付けシステム」の研究開発が完了したと発表した。
 同システムは、森ビルと小堀鐸二研究所(東京都港区)が共同で国立研究開発法人建築研究所から受託した委託事業「革新的社会資本整備研究開発推進事業(BRAIN)」の一環として開発したもの。都市の震災リスク軽減などを目的とし、地盤と建物の揺れ特性の定量評価により震災リスクの見える化を図った。
 多数の地盤と建物に設置された小型センサーで地震時の地盤と建物の揺れを測定、観測データを収集し、各建物の揺れ性能を分析・格付けすることで、都市全体の震災リスクを見える化する。分析結果をもとにビルの所有者や管理者が適切な対策を実施することで、都市全体の震災リスクの低減に貢献することが期待されている。
 森ビルでは今後、事業化に向け検討を継続するとしている。

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