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「ポーラ青山ビルディング」竣工 アート・文化・教育を擁する複合型オフィスビル

2024.03.11 10:46

 化粧品の製造販売などを手がけるポーラ・オルビスグループ(東京都中央区)の不動産事業会社・ピーオーリアルエステート(東京都品川区)が、複合ビル「ポーラ青山ビルディング」を竣工させた。

オフィスを核に様々な機能を集積
 立地は東京都港区南青山で、地下鉄「青山一丁目」駅から徒歩2分の場所に位置する。
 同ビルは、敷地面積2465・81㎡、延床面積1万7122・06㎡、鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造地上16階地下2階。賃貸オフィスをメインに、スタートアップを支援するインキュベーションスペースや多目的ホール、子育て施設、文化研究拠点を擁している。また、敷地内には国内外で活躍するアーティストの作品を設置。
 オフィスは、貸室面積263・68㎡~754・71㎡、天井高3000mm~4350mmの無柱空間で、床は高さ200mmのOAフロアとなっている。設備としては、個別空調や非接触ICカードリーダーによるセキュリティシステム等を備える。
 オフィスエリアには入居者専用ラウンジを併設。提携する農家・生産者からの産地直送の食材を使った食をオフィスワーカーに提供する。また、ラウンジにはテラスも備える。

インキュベーションや文化施設・ホールも内包
 インキュベーションスペースはPOLA ORBIS CAPITAL(東京都中央区)が運営を担当し、事業立ち上げにまつわる経営面などをサポートする。スペース内にはフリースペースを配し、利用者間のコミュニティ形成を図るなど、アイディアや事業に繋がる場としてハード・ソフト両面で機能を備える。オープンは7月を予定。
 また、化粧文化を学術的に探究することを目的に1976年に設立された「ポーラ文化研究所」も移転する。オープンは5月を予定している。
 地上3階には、認可保育所「まちの保育園」が開業。アートと触れ合う機会を設け、創造性溢れる学びの環境を提供する。「感性のランドスケープ」をコンセプトに、なだらかな隆起を特徴とした設計。オープンは4月を予定。
 地下1階には、ホール面積約180㎡、収容人数最大約240席の一般利用が可能なイベントホールを開設。発表会や式典、セミナーなどに利用できる。1階ロビーとの一体利用も可能で、ビルエントランスからイベントホールにかけて立体的なイベントが展開できる。オープンは4月を予定している。
 環境認証は、「CASBEE」の「建築(新築)」と「スマートウェルネスオフィス」の2部門でSランクを、また、「BELS」の4つ星を取得した。

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