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三菱地所 本社オフィスをリニューアル 社員のアンケートをもとに「常に進化を継続」

2024.03.18 10:21

 三菱地所(東京都千代田区)は年1回、本社社員に「働く場」、「業務内容」、「知的生産性」のアンケートを実施、分析してオフィスを常に進化させる取り組みを継続している。今回、調査結果やコロナ禍以降の働き方に関する社外データをもとに、本社共用部を大規模リニューアルした。
 利用率が低迷していた「ローテーブルのソファー席」や「横になれる小上がり」等を廃止。レイアウトを執務ゾーン、集中ゾーン、会議室ゾーンに分けて改修した。
 執務ゾーンは従来以上に部署を跨いだ交流を促進すべく、誰でも自由に働ける場所として設定。増加する社員数に対応すべく個人作業ができる座席の増強、リラックスして働くことで柔軟な発想を生み出すことを狙いBGM・グリーンを配置。生体リズムが整うよう自然光の周期を自動で再現する「サーカディアン照明」を導入した。
 集中ゾーンは座席を9席から21席に増設。「集中の度合い」に応じて働く場所を選択できるよう個室・セミ個室・ブース席を設置。会議室ゾーンは継続するリモートワーク需要に対応し「WEBと対面のハイブリット会議が実施のしやすい環境」を整備。対面参加者全員の顔が見える座席配置と、半数の部屋の什器は可動式で意思疎通を容易にする。
 改修後の社内調査結果によると、業務内容における知的生産性が高い行為とされる項目は前年比24分/日増加した。「本社全体は集中作業・思考をサポートしている環境か?」の質問には前年比10%増加で9割の社員が「はい」と回答した。

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