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西武HD ホテル、レジャー施設31物件を譲渡へ

2022.02.14 10:44

 西武ホールディングス(東京都豊島区、西武HD)は10日、子会社のプリンスホテル(東京都豊島区)が保有するホテル、レジャー施設全76物件のうち、31物件を譲渡すると発表した。
 譲渡先はシンガポールの政府系投資ファンド・GIC Prjouto ivate Limited(シンガポール、GIC)が出資する複数の企業。譲渡額は1500億円程度、譲渡益は800億円程度を見込んでいる。譲渡後は西武グループの西武・プリンスワールドワイド(東京都豊島区)が施設運営を、同じく子会社の西武SCCAT(東京都豊島区)がビルマネジメント業務を行う。
 西武HDでは譲渡の背景について、「現在、21年5月に公表した中期経営計画に基づき、より強固な財務・事業体質を構築すべく経営改革を推進している。その一環で、ホテル・レジャー事業の中心である西武・プリンスワールドワイドが保有資産を圧縮したうえで、グループ内外のオーナーからホテルを受託しリターンを創出する、『業界ナンバーワンクオリティのホテルチェーン』となることを企図し、検討を進めてきた」とし、「譲渡するホテル、レジャー施設のうち再開発を予定しているものなどについては当社グループが継続保有し、資産価値極大化を検討・実行していく」としたうえで、譲渡する物件については、流動化によるキャッシュ創出と運営業務の受託を前提に売却を検討し、各候補先との交渉を進めていた。譲渡先となったGICとは長期的かつ強固なパートナーシップを築く方針。
 譲渡を想定している物件として、「ザ・プリンスパークタワー東京」、「苗場プリンスホテル」、「苗場スキー場」、「サンシャインシティプリンスホテル」などを挙げている。

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