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積水化学 多雪地域対応の「スマート&レジリエンス」まちづくりを北海道で 積雪地での安心・安全に対応した分譲マンションや戸建分譲地、商業施設など開発

2022.02.14 10:43

 積水化学工業(大阪市北区)は、北海道札幌市豊平区平岸地区で開発を進める開発プロジェクト「札幌リードタウン平岸ベース」で、「多雪地域対応の『スマート&レジリエンス』まちづくり」を展開すると発表した。
 同社住宅カンパニーは、環境問題をはじめとした社会課題の解決や強固な経営基盤の構築を事業の成長力として位置づけ、「顧客価値」と「事業価値」の両立によるESG経営を推進している。「札幌リードタウン平岸ベース」は、積水化学グループの技術力を融合し、ESG経営の具現化を図るまちづくり「SEKISUI Safe & Sound Project」として、北日本地方初となる大規模複合開発。
 2021年12月に開業した商業街区「クロスモール平岸」に続き、全107戸の分譲マンション「ハイムスイート平岸 ブランシエラ イースト」、全48区画の戸建分譲地「スマートハイムシティ平岸」の販売を本格的に開始し、「安心・安全で環境にやさしいサステナブルなまちづくり」を更に加速する。
 開発にあたっては、多雪地域向け進化させた「スマート&レジリエンス」をマンション・戸建分譲地に実装。街区全体を災害に強いインフラ技術で整備するとともに、マンションでは、駐車場や歩行路にロードヒーティングを敷設。雪庇や雪の吹き溜まりを抑制する仕様・デザインや、停電時の電力を確保する蓄電池などを採用し、安心・安全な暮らしを実現する。戸建住宅では、北海道専用の高断熱仕様に太陽光発電システム、蓄電池、HEMSを全邸に搭載。エネルギー自給自足型の暮らしで環境負荷軽減も図る。
 また住宅街区から徒歩圏内に物販、飲食、医療など日常生活に必要な環境を揃え、まち中央には一時堆雪場や災害時の一時避難場所として活用できる緑地を整備。住民専用のスマートタウン向け統合サービス「NiSUMU(ニスム)」による災害情報の配信や防犯見守りなど、IoT技術も活用しながら、冬季の過酷な気象下などでも安心・快適な暮らしをサポートする。
 まち全体の管理は「セキスイ合人社タウンマネジメント」が中心となって実施。一体開発している商業施設や病院、地域コミュニティなどと連動し、まちの中央に位置する緑地でのお祭りやイベントの開催、防災訓練など様々な取組みを検討。住民だけでなく周辺地域と一体となった独自のタウンマネジメントで、地域に根ざした街を目指す。
 「札幌リードタウン平岸ベース」が立地するのは海道札幌市豊平区平岸。札幌市営地下鉄南北線「平岸」駅まで徒歩10分、「南平岸」駅まで徒歩8分。4万8752㎡の敷地に商業施設や戸建分譲地、分譲マンションなどを開発し、2024年には150床前後の病院も開業する予定。

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