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京都市内のサービスオフィス需要に応えたクインテットのオフィステリア

2021.10.11 11:25

昨年6月開設のFIS御池ビル
 クインテット(京都市中京区)は、京都市中心部の河原町御池でサービスオフィス「オフィステリア」を運営している。2008年に「FISビル」、昨年6月に「FIS御池ビル」の開設と続き、同地域のサービスオフィス需要へ応えてきた。
 京都市役所前に位置する同社保有の「FISビル」で開始したオフィステリア。全館がサービスオフィス仕様であり、館内全域でオフィス内同様のビジネス環境が利用できる。フロア全体はフリーアドレス。最先端のビジネスインフラを備えた専用フロア(3~8階)及び全84室を中心に、2階にはレセプションカウンターやロビー、レンタル会議室等を備えた会員専用レセプションフロアを構築。9階にはオープンテラスを備えた会員専用ビジネスラウンジフロアを造り、気分転換も兼ねて利用できる工夫を施した。また1階にはモーニングからランチ・ディナー・バーまで様々な場面で利用できるカフェを備え、ホテルライクな雰囲気とサービスを兼ね備えたコンセプショナルなオフィスビルである。
2拠点合計133室オフィス需要に応える
 一方「FISビル」から徒歩2分、昨年5月に竣工した「FIS御池ビル」は最先端のビジネス環境を備えたサービスオフィス専用設計ビル。ここ数年、深刻なオフィス不足が問題となっている京都市内中心部にて、サービスオフィス専用設計の「FIS御池ビル」を既存ビルの至近で新たに開設することで、既存会員の利便性向上や新規オフィスの開設、移転・テレワーク推進のサテライトオフィス利用を検討中の事業者向けに、最小コストかつ高い品質を兼ね備えて提供できる。3~9階の計7フロアに全49室の専用オフィスを用意し、専用ICカードによる堅牢なセキュリティシステムやネットワークセキュリティシステム、最新の通信インフラを施した。計6名の常駐受付秘書スタッフによる会員ごとのニーズに合わせた顧客対応や電話応対、秘書業務、各種ビジネスサポート等も活用できる。
 オフィス事業部 営業部長の新井一誠氏は「国内のサービスオフィスの多くはサブリース方式、または一般的なオフィスビルのコンバージョンを採用していますが、当社はサービスオフィスならではの利便性最大化を重視するため自社保有のオフィスビル展開にこだわり、事業者のビジネスサポートの一助となるべく事業を展開してきました。京都ならではの財産とも言える大学等施設の圧倒的な研究力と人材供給力、伝統産業の集積や地場企業の高い技術力が最大限発揮される場の構築もオフィステリアの使命です。2拠点合計133室という規模のサービスオフィスが京都市内中心部・超至近に備わることで、入居企業間のビジネス交流機会の増加はもとより、河原町御池(京都市役所前)が京都における新たなビジネスの発信地として、そのプレゼンスを高めていくことを願っております」と語る。
 また昨今のコロナ禍により、テレワーク・事業所分散の重要性も高まってきた。オフィステリアは、保証金なし・最短三カ月から契約日当日よりオフィス開設が可能。京都府外に事業所を構える事業者が市内にサテライトオフィスを検討中であれば、厚生労働省が支援する中小企業のテレワーク推進支援助成金の適用対象ともなる。企業の経営資源である「人材」の負担軽減や「ワーク・ライフバランスの推進」を検討する事業者に最適な環境を意識して備えた。

【物件概要】
ビル名:「FIS御池ビル」
所在地・京都市中京区河原町通二条下る一之船入町537-20
延床面積・1072.86㎡
規模・地上9階
構造・RC造
竣工・2020年5月11日

ビル名:「FISビル」
所在地・京都市中京区河原町通二条下る二丁目下丸屋町403
延床面積・1881.60㎡
階数・地上9階
構造・RC造
竣工・2008年8月31日

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