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「intelligence」第1弾スタート 不動産業界ニュースを国内外約3万メディアから

2020.10.12 14:14

 日米不動産協力機構 (JARECO、東京都千代田区)の教育部門である国際不動産カレッジ(東京都港区)は新しいプロジェクトとして、不動産業界の「知」を効率的に得るためのプラットフォームを構築する「intelligence」をスタート。その第一弾として東大発ベンチャーのAI(人工知能)開発企業であるストックマーク(東京都港区)が提供する「Anews(エーニュース)」ならびに「Astrategy(エーストラテジー)」のトライアル利用を始めた。
 主宰する杉浦隼城氏は「人の力で不動産業界の情報を集めるのには限界があると感じます」と話す。新聞やインターネットニュースなどを中心に集めていても見逃してしまう情報は多い。大量の情報から必要なものを見抜くのも、限られた時間のなかでは難しかったりする。
 「Anews」は国内外約3万のメディア、30万の記事から興味や関心のある単語にしたがって、AIが選定して該当するニュースを配信する。利用すれば利用するほど、AIがより興味関心にマッチした記事を配信するようになる。これに加えて、「Astrategy」ではそれらの膨大なニュースを分析するツールとなっている。日本や世界のリアルタイムな動向を把握することに役立つ。
 国際不動産カレッジでは10月1日からトライアル利用を開始。現在、受講生を中心に約30名が参加する。「『Anews』内ではこの30名が参加するニュースコミュニティとなっていて、記事をお気に入り登録したり、コメントしたりすることができます。コミュニティのメンバーはそれらを見ることができるので、効率的な情報収集に加えて新しい発見もあります」(杉浦氏)。コロナ禍のなかで人と会いづらい状況が続くが、「Anews」のなかで情報交換を行うこともできそうだ。
 国際不動産カレッジでは無料トライアルを今月15日まで行い、その後は早い段階で正式なサービス開始につなげていきたい考えだ。これに加えて、「intelligence」のサービス拡充にも務めていく。
 「国際不動産カレッジとしてもこれまでのスクールに加えて、情報プラットフォームのサービスなどのサービス提供も行っていきたいと考えています。不動産に関する情報も世界中で日々アップデートされていますので、そのような最新情報を日本語だけでなく、英語の情報も取り入れて事業に生かしていけるコミュニティを形成していければと思います」
 不動産業界のビジネススクールとして、様々な施策が展開されていきそうだ。

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