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文教大学新キャンパスが「ZEB実証事業」に採択

2019.11.11 12:15

 文教大学は、2021年4月に「東京あだちキャンパス」を開設する。その建築計画である「文教大学東京あだちキャンパス建築計画ZEB化事業」が、一般社団法人環境共創イニシアチブの「平成31年度 ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)実証事業」に採択された。
 ZEBとは、Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のこと。平成31年度実証事業で交付決定された8件のうち、学校が3件(大学2件、各種学校1件)を占めたが、新築での採択は文教大学だけとなった。
 文教大学では、民生用の省エネが今ひとつ進んでいないことに着目し、新キャンパスの建築にあたってZEB化事業に取り組む。少子高齢化などで大学を取り巻く外部環境は厳しくなる一方で、地域社会からの大学に対する要求は年々大きくなっているからだ。
 ZEB化事業は、USR(大学の社会的責任)やSDGs(持続可能な開発目標)といった要求に応える取組みの一つ。文教大学は、今後も社会に求められる大学を目指して、ZEB Ready(一次消費エネルギーを省エネ基準か50・5%削減)を達成し、先進的な環境配慮型キャンパスの実現を目指す。

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