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三菱地所/東京 エレベーターメディア事業に参画

2019.11.11 12:17

カゴ内に機器を設置し映像情報提供
 三菱地所(東京都千代田区)は、エレベーター内で、オフィスビル等の就業者向けの情報や天気情報・ニュース、独自のエンターテインメントコンテンツ等を配信する「エレベーターメディア事業」に参画する。本事業推進にあたり、エレベーター内サイネージ事業を行うスタートアップ企業の東京(東京都千代田区)とともに、11月5日に新会社「spacemotion」を設立した。
 東京は代表取締役の羅悠鴻氏が東京大学在学中の2017年2月に設立した、エレベーターメディアに特化したスタートアップ企業。創業より2年半で400台以上のエレベーターにディスプレイを導入した実績と、エレベーターという電波が届きにくい特殊な空間でも安定的に通信を行うテクノロジーを活かし、三菱地所とタッグを組む。
 新会社「spacemotion」が展開するエレベーター内プロジェクション型メディア事業(事業名「エレシネマ」)は、従来のディスプレイを活用したエレベーター内でのコンテンツ配信とは異なり、プロジェクターを用いてエレベーターかご内に映像を投影するものだ。これにより大画面で迫力のあるコンテンツの投影が可能となり、様々な配信内容によってエレベーター内を「小さな劇場」に変えていくという。
 三菱地所は4月にDX(デジタルトランスフォーメーション)推進部を新設。リアルな不動産アセットとデジタルテクノロジーの融合により新たな顧客体験を創出し、既存の不動産業にとらわれないビジネスモデル革新を推進している。「エレシネマ」事業では、エレベーター空間内でデジタルテクノロジーを活用することにより、不動産オーナー・テナント企業・エレベーター乗客に向けた新たなインターフェイスを提供。オフラインの場である「不動産」とデジタルテクノロジーを結び付けることにより、世界的トレンドである「オンラインとオフラインの融合(OMO=Online Merges with Offline)」を通じたBtoBtoC領域へ進出する考えだ。
 同事業の第1弾として、東京都大田区の「TRC センタービル」および豊島区の「伊藤ビル」でのサービスを開始。以降、都内のオフィスビルを中心に順次プロジェクターの実装・コンテンツ配信を進め、今後はホテル・マンション・商業施設・物流施設等、他アセットへ展開も強化する。さらに、今後2年間で全国主要都市を中心に5000台まで導入拡大を予定。将来的には、都市化が進む東南アジア等への展開も見据え、グローバルな市場開拓を目指す。


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