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倉庫内ピッキング作業者の歩行距離を最小限に

2019.06.17 17:40

 ZMP(東京都文京区)とサトー(東京都目黒区)は、倉庫内でのピッキング(荷揃え)作業者の歩行距離を最小限にする機能「Visual Warehouse for CarriRo」を発売する。
 同機能は自動運転技術を応用した自律的に移動できる物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)AD(自律移動モデル)」に、同社が提供する経路案内ソリューション「Visual Warehouse」を連携させたもの。
 一般的に倉庫内作業の6割をピッキングが占めると言われ、その大半が歩行作業となっている。物流量が増加する中でも生産性を高めるためには、ピッキング作業者の歩行距離の削減が有効な打ち手となる。
 同機能では、「Visual Warehouse」により算出した作業者の最短ルート情報および、そこから計算された最適な合流地点の情報が、「CarriRo AD」が走行する際のランドマーク(ルート上の目印)情報として共有される。「CarriRo AD」はその情報に沿って自律走行し、作業者との最適な合流地点で待機する。同機能を活用することによって作業者の歩行距離を最小限にし、ピッキングに要する人手を削減可能。また、作業者は特定のエリアでピッキング作業に専念できるため、作業性の向上にも貢献できる。
 「CarriRo AD」は、場所を選ばず柔軟なルート設置が可能、さらにカルガモモード(追従モード)も搭載しているため、「ゾーンピッキング」以外にも、エリア内で複数の「CarriRo AD」が作業者の追従・待機を駆使しピッキングを助けるなど、すでに業務フローやレイアウトが固まっている既設センターや工場でも円滑に活用できる。

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