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TKPの都市型ハイブリッド施設「アジュール竹芝・ガーデンシティ浜松町」リニューアルオープン

2019.06.10 14:53

スペースプロバイダーとしての可能性をさらに拡大
 TKP(東京都新宿区)は今月4日、同社唯一の都市型シティホテルである「アジュール竹芝」と、同ホテル内に併設された会議・研修施設である「ガーデンシティ浜松町」のリニューアルオープニング レセプション・内覧会を現地で開催した。TKPというと貸会議室を連想する読者は多いかもしれない。しかし、同社は着々とかつスピーディに事業ビジョンの裾野を広げている。

 東京のウォーターフロントとして再開発が進む竹芝エリア。今後さまざまな施設が建設され、新たな国際エリアとして大きく変貌していくと期待されている。同社はその竹芝エリアに「ベイサイドホテル アジュール竹芝」、同ホテルの12階~16階に位置する「ガーデンシティ浜松町」をリニューアルオープンさせた。
 もともとアジュール竹芝はこの地にあったホテルであり、オーナーである東京都から別の企業が運営を委託されていた。同社は将来へ向けての経営ビジョンを明確にしながら、このエリアの発展性に着目。先見の明を持ってその運営を引き継ぎ、2017年4月1日より営業を始めていたが、多くの部分で改修やリメイクが必要であり、2年2カ月をかけてようやくリニューアルオープンを迎えたという。
 レセプション冒頭の挨拶に立った同社代表取締役の河野貴輝氏は、「このホテルはTKP初めての複合型シティホテルです。個人がホテルとして利用できますし、挙式やパーティー、宴会もできます。でも一番は、企業の皆様に会議室・宿泊施設・レストラン・宴会場をセットにして、宿泊型研修をしていただきたいのです」と笑顔でスピーチをスタート。もともとの貸会議室事業に加え、各地で企業の保養所や宿泊研修施設を増やしているが、都心初の宿泊研修施設・複合型ハイブリッド施設として期待していることが強く伝わってきた。湾岸を望む非日常的な眺望と、会議から食事まで貸し切りで過ごせる一体感は、人材の創造力や発想力を高める効果があるだろう。
 さらに同氏は、次の可能性にも言及。「先日発表させていただきましたが、日本リージャスを買収し、時間貸しの会議室から月単位のレンタルオフィス、シェアオフィス、そしてコワーキングスペースまで対応できるようになりました。リージャスはレンタルオフィスの世界No・1ブランドであり、特に弊社が力を入れているフレキシブルオフィスというマーケットにおいて、大きな可能性を持っています。TKP・リージャスグループは、国内の約15万坪のスペースを流動化してお貸ししています。会議室だけではなく、サテライトオフィスとして、支店としての活用も可能ですし、宿泊できる客室をシェアオフィスとして、コワーキングスペースとして活用する実験もここでしていきたいと考えています」と語った。
 今後、多様な形態のワーキングスペースと付帯するサービスを通じて、法人・個人を問わず、よりフレキシブルなスペース提供を行うスペースプロバイダーとしての同社の可能性が、より明確に見え始めたと言えるだろう。(TKP関連記事12面)

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