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三菱地所 みなとみらいの商業施設で実証実験

2019.01.21 13:52

顧客の行動・購買データで集客・販促施策
  三菱地所(東京都千代田区)は、1月18日から3月31日までの間、横浜のみなとみらいエリアで同社グループが運営する3つの商業施設「MARK IS(マークイズ)みなとみらい」、「ランドマークプラザ」、「スカイビル」で、各施設内及び施設間における顧客の行動データと購買データの収集・分析による効果的な集客・販促施策の実施を目的とした実証実験を行う。
 実験にはunerry(東京都千代田区)が提供する施設来訪者の行動データプラットフォーム「Beacon Bank(ビーコンバンク)」を利用。顧客の購買行動を見える化して分析し、顧客満足度を高める効果的な集客・販促施策の実施を目指す。
 今回の実証実験では、対象施設の共用部や店舗内(208店舗)にビーコン端末を約400個設置し、同実験に併せて開発したアプリ「みなとみらいスタンプラリーアプリ」をダウンロードした顧客がこのビーコン端末の電波圏内に入るとシステム上で検知され、「ビーコンバンク」を用いた来館・来店情報などの行動データの分析が可能になる。さらに、同アプリと商業施設内で利用できるポイントカード「みなとみらいポイントカード(三菱地所グループCARDみなとみらいポイントカード一体型含む)」を連携することで、行動データに購買データを紐づけた分析も可能となる。
 今回の取り組みにより、顧客の行動特性や商業施設内の回遊ルート、商業施設間の買い回り動向を把握することが可能となり、効果的な集客施策・施設運営に役立つと期待される。さらに検出された来館・来店情報をもとに、顧客の嗜好にあった最適なクーポンやお知らせなどを「みなとみらいスタンプラリーアプリ」を通じてプッシュ通知することで、よりきめ細かな顧客コミュニケーションを実現するとしている。
 今回の実証実験で取得したデータは、集客・販促活動への活用のほか、エリアそのものの集客・マーケティングへの高度利用の可能性も検討する。

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