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ダイキンアプライドシステムズ 「フロンHCFC冷媒」使用の冷凍機更新需要に対応

2016.01.18 14:23

 ダイキンアプライドシステムズ(東京都港区)は、オゾン層保護のために平成27年1月から生産量をピーク時(平成8年)の10%に削減された「フロンHCFC冷媒」を使用した冷凍機の更新需要向け冷凍冷蔵システム「マルチパーパスシステム」を開発した。
 現在の食品業界、流通業界などの冷凍・冷蔵庫設備、ならびに低温設備を保有している各産業において、「フロンHCFC冷媒」を用いた設備が多く使用されている。これは冷凍機台数で表すと推定300万台とされ、古いものであれば40年経過した設備も存在する。この「フロンHCFC冷媒」により代替冷媒による設備更新需要が加速することが予測されている。この需要向けに同社が開発した「マルチパーパスシステム」は、独自の制御技術を使用して冷凍機の台数、能力をコントロールすることで従来システムに比べ30%程度の省エネを図ることが可能である。また、個別分散方式であるため、既存設備を使用しながら更新できるというメリットもある。流通倉庫においては、これまでチルド帯、フローズン帯といった温度によって別々の倉庫を保有していたため、時期や保管品により空き倉庫が生じることがあった。しかし、「マルチパーパスシステム」ではマイナス35度から20度までの幅広い温度域に対応できるため、一つの倉庫でチルド帯・フローズン帯の両方に対応することができるようになり、保管品に限定されず倉庫が使用できる。

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