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東急不動産 「東急プラザ銀座」来年3月31日に開業
2015.12.14 14:55
13フロアに125店舗が出店
東急不動産(東京都港区)は10日、千代田区永田町の「ザ・キャピトルホテル東急」にて現在建築中の「(仮称)銀座5丁目プロジェクト」についての記者発表会を開催。この中で計画建物の施設名称を「東急プラザ銀座」とし、開業日を平成28年3月31日とすることを発表した。
「東急プラザ銀座」は、日本を代表する商業集積地・銀座の中でも特に人通りの多い数寄屋橋交差点角地に面し、建物規模は地上11階地下5階建て、延床面積は約5万㎡。賃貸する全13フロアが店舗で構成される。施設は「Creative Japan~世界は、ここから、おもしろくなる。~」を開発コンセプトに計画され、外観は伝統工芸である江戸切子をモチーフとしたガラスファサードを採用。数寄屋橋交差点側にメーンエントランスを配置するほか、3階へ直接アクセスできるエスカレーターも設置される。また、地下2階部分では東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線が乗り入れる「銀座」駅コンコースに直結し、天候に左右されず施設を利用することが可能である。
施設内は地下2階から地上11階までの13フロアに、ファッション・雑貨・飲食など多彩な125店舗が出店。1・2階には「バリー」、「キートン」、「エンポリオ・アルマーニ」といった、グローバルに展開するラグジュアリーブランドの旗艦店やセレクトショップ、カフェなどが並ぶ。また、3~5階の一部には東急百貨店(東京都渋谷区)の新業態であるセレクトストア「HINKA RINKA(ヒンカ リンカ)」が出店。バイヤーの目利きによって国内外の高感度なアイテムを取り揃え、「新しい大人のファッション」を提案する。このほか、7階の一部では東急ハンズ(東京都新宿区)の新業態となる「HANDS EXPO(ハンズ エキスポ)」、8・9階では都内最大となる市中空港型免税店「ロッテ免税店銀座」が出店し、ファッション・ジュエリー・時計・化粧品などを取り揃え近年急速に伸びているインバウンド需要にも対応する。6階の一部及び屋上には銀座の街を見下ろすことのできるパブリックスペースが設けられる予定で、銀座の新たな憩いの場として機能することになる。
記者発表会には東急不動産代表取締役社長の植村仁氏のほか、出店する東急百貨店の二橋千裕社長、東急ハンズの吉浦勝博社長、パブリックスペースを活用したイベント企画を行う東急文化村(東京都渋谷区)の西村友伸社長が出席。植村氏は「伝統と革新が共存する銀座エリアにおいて、『東急プラザ銀座』はその魅力を受け継ぎながら、次世代型のライフスタイル・プレイスとして世界に誇れる商業施設となることを目指す」と抱負を述べた。