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岩谷産業 消防法に適合したLPガス仕様 防災型非常用ガス発電機発売

2015.09.07 11:59

 岩谷産業(大阪市中央区)は、LPガス仕様としては初めて消防法の自家発電設備基準に適合した認定品である「防災型非常用ガス発電機 LEG―40SSGF(デンヨー製)」を1日から発売開始した。
 岩谷産業はこれまで、デンヨー(東京都中央区)との共同開発による「一般停電型非常用ガス発電機」を公共施設、病院、介護施設、マンション、工場などのBCP(事業継続計画)対策のために販売してきた。今回発売開始する「防災型非常用ガス発電機」はスプリンクラーなどの防災負荷の設置義務がある施設に対しても導入することができる。
 東日本大震災を契機に、LPガスは電気や都市ガスなどのライフラインが寸断された場合でも調理や給湯、暖房に加えて発電用の燃料としても使用できる「災害に強い分散型エネルギー」として、その有用性が再認識されている。
 また、同社は東洋ガスメーター(富山県射水市)と共同で「残量管理用 超音波式ガス流量計 ERM16」を開発(特許出願中)し、「防災型非常用ガス発電機」専用のガス供給ユニット「ITIシリーズ(仮称)」を同時に販売開始した。消防法では防災型自家発電装置は燃料残量の管理が必須となっている。この「ITIシリーズ(仮称)」は残量管理のほか、耐震性の確保、保安対策、遠隔監視といった様々な機能を併せ持っている。

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