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UDS 郊外型フューチャーセンターが神奈川県海老名市にグランドオープン

2015.08.31 10:37

 「キッザニア東京」や「代々木VILLAGE」を手がけたUDS(東京都渋谷区)が、施設全体の事業企画・プロジェクトマネジメント・各フロアのコンテンツ開発、外観デザイン監修、内装デザイン、施設・業態名称・VI監修を手がける、郊外型フューチャーセンター「RICOH Future House」が今月21日にグランドオープンした。
 「RICOH Future House」は、これまで行政施設や企業内で実施されてきたフューチャーセンターとは異なり、まちづくりの中核となる「ビル丸ごと」フューチャーセンターとして、施設全体を通じて、市民が集い、憩い、学び、創り、働くことができる場を提供すべく、プリントショップ併設型のカフェダイナー、イベントスペース、こども科学体験施設、ワークスペースなどを機能として設けている。
 UDSが考えるまちづくりにおいて、「農と食」、「教育」、「こども」は重要なコンテンツであると考えられている。コーポラティブハウスで培った市民参加・合意形成のナレッジを活用し、企画段階から地域住民や周辺企業と共に、理想のカフェやコンテンツ、こどもたちにとって理想の放課後や科学学習法などをテーマに、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス井庭崇研究室が提唱するフューチャーランゲージという研究手法を用いたワークショップを重ねながら企画開発をしてきた。UDSが運営する1階のCafe&Barbecure Diner「PUBLIE」は、地域の住民が愛着を持てる場所「LOCAL TABLE」をコンセプトに、海老名市では初めてとなるバーベキュー施設を常設したレストランとなる。神奈川県藤沢市のみやじ豚をはじめとする県内食材を積極的に活用したメニューと共に、管理栄養士が常駐することで、子育て中の家族にも安心していただける食材や情報も提供していく。仕事帰りのビジネスマンから休日のファミリーと幅広い層に楽しんでもらえる業態として運営していく。
 また、併設するプリントショップ「RICOH Ebina Creative Shop」と連携し、誰でも簡単につくることのできるメディア「ZINE(ジン)」の製作・展示・販売サービスを展開する。都内でZINEのサービスを展開する「MOUNTZINE」と連携し、ZINEづくりのワークショップや、スクール、地域情報誌の作成などの、企画・実行をしていく。
 3階の「コサイエ」は、メーカーであるリコーが、将来の科学技術を担い、自らの未来を切り開いていく「未来のツクリテ」を育てることを目的に、こどもたちが自分の未来を自ら見つけ、深めていけるよう、化学を軸に、探究・創造・協働の力を育むことができる場だ。こどもたちの毎日の放課後から「好き」が見つかるアフタースクール「コサイエラウンジ」と、「好き」を探求できる「コサイエラボ」の2つが一体となって、こどもたちの創造性や主体性を育む場所を目指す。

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