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職生活研究所 オフィスと自宅が同じビルに 職住一致のコンセプトを具現化する事業者を募集

2015.08.31 10:38

 不動産の仲介・管理業を手がける職生活研究所(京都市中京区)は、今年春に竣工したSOHO(Small Office、Home Officeの略)タイプの新築大型賃貸マンション「SOHO烏丸」において、3戸限定で入居の初期費用を抑えられる事業者向けキャンペーンを今月12日に開始した。
 「SOHO烏丸」は事務所と住戸を併せ持つホームオフィスマンションで、賃貸マンションでは珍しく入居者が法人登記をすることできる(業種については限定しており、入居の審査は厳格に行う)。京都で最も便利な場所である四条烏丸にオフィスを構え、通勤時間を無くし事業に専念するためにそこに生活するというのが職生活研究所が提唱する「職住一致」のコンセプトとなっている。
 対象住戸はいくつかある。Dタイプの自宅開業向け土間タイプ。士業などの個人事業主に適したプランになっており、マンションを事務所にしている会社を訪ねた際、狭い玄関でブーツを脱ぐ大変さからヒントを得た部屋で、玄関扉を開けたスペースが土間となっているため、来客は靴を脱がずに商談することができる。
 ビジネスとプライベート空間を分離したいというニーズに応えるのがメゾネットプラン。メゾネットには各階に玄関があり、インターホンも分離しているため、プライベートフロアでくつろぐ家族は事務所の来客のインターホンに煩わされたり、出入りの際に顔を合わせたりする心配がない。
 プライベートとビジネスを完全に分けたい事業者には、1階にあるスモールオフィスを利用するプランもある。マンションは居住専用とし、スタッフを1階のスモールオフィスに配置すれば、プライベートな空間を侵される心配がない。同じ建物の中に自宅とオフィスがあるため、自宅にいても急な来客に対応したり、夜中に仕事が入ってもマンションの外に出ることなく事務所に出向いたりといったことが可能となっている。
 設備面においても多種多様なものを取り揃えている。エレベーターは階数で制御されているので、来客が他のフロアに迷い込む心配がない。また、1階の共用コミュニケーションスペースは、新聞や無料Wi―Fiが用意されているため、来客との打ち合わせにも利用できる。
 外出の多い利用者のために宅配ボックスを完備。また、管理会社のフロントデスクが隣にあるため長期不在時の郵便ポストの確認や、部屋の鍵の預かりなど、ちょっとした用事も頼むことができる。各住戸とも高速ひかり回線が用意されている他、BS、CSや経営者が好むテレビ東京系の番組も受信可能、事業者に配慮し電気コンセントなども多めに設置されている。
 その他、隣接する「京都いのべーしょんオフィス」の利用も可能なため、専用オフィスまでは必要ないという場合には、隣接する「京都いのべーしょんオフィス」のシェアオフィスを利用すれば費用をおさえたまま自宅の隣で仕事を行うことができる。「京都いのべーしょんオフィス」は、会議室やセミナースペースを借りたり、一時的に増員したスタッフをシェアオフィスに勤務させたりといったビジネスのニーズに対応している。
 京都市中心部の賃料が高い地域でも、今まで別々に借りていた住居と事務所をまとめて借りることでトータルの費用を抑えることができる。観光シーズンはホテルの取れない京都で宿泊先と事務所を共に確保できるので、首都圏や地方にある企業のセカンドオフィスとしても最適。また、予想される地震など災害に備え、バックアップオフィスとしても利用ができる。法人契約も可能なので賃料は経費計上することができる。
 ビジネスに必要な主だった銀行の本支店や土日営業の郵便局、24時間営業のオンデマンド印刷店、コンビニ、スーパーマーケットも徒歩圏にある。祇園祭の際にはマンション前に橋弁慶山が建つこともあり、宵山の会や町家見学会を開催するなど、入居者同士の交流も努めている。今後はさらに入居向けセミナーや勉強会なども開催していく予定だ。

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