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LIXIL 限られた空間でも使える「パブリック向けタンク式便器」

2015.07.06 10:10

 LIXIL(東京都千代田区)は、コンパクトな仕様でリフォームにも対応し、サービス付高齢者向け住宅のトイレや学校のトレイ改修に最適な「パブリック向けタンク式便器」を今月1日より発売を開始した。
 近年、パブリックトレイでは、維持管理のしやすさが重視され、タンク式トイレの需要が高まっている。また、公共のトイレ空間では、設置される施設によって介護動作ができる広いスペースの確保や、和式から洋式便器へのリフォーム、環境に配慮した節水機能など、さまざまなニーズへの対応が必要となってきた。同社では、このようなニーズに応える「パブリック向けタンク式便器」を新たに発売する。
 同製品は、前出寸法が725mmと、従来品から65mm小さくなったコンパクトな仕様だ。限られた空間でもスペースを広く取れるので、サービス付高齢者向け住宅への設置にも最適な製品となっている。また、リフォーム用として、排水芯を200mm~510mmの範囲で調整できるワイドアジャスターを搭載した仕様を用意。これにより多くの既設床排水便器からの交換が、既設排水管をそのまま利用しながら可能となり、特に学校などの施設で需要のある和式から洋式便器へのリフォームが容易に行える。なお、「パブリック向けタンク式便器」は、大洗浄5リットル、小洗浄3・8リットルの「超節水ECO5トイレ」で、従来品と比較して約68%の節水を実現し、環境にも配慮している。
 さらに、異物による「詰まり」に配慮して、掃除口付の便器も用意。新規構造の掃除口により視認性と作業性が向上している。  同社では、パブリックトイレをさらに進化させ、高齢者住宅や学校、病院などのトイレ空間の快適性向上を目指す。

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