週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

三菱重工　機能性と施工性・保守性を向上した天吊耐油形パッケージエアコンを発売

2015.05.18 10:31

　三菱重工業（東京都港区）は、厨房などでの使用に適した耐蝕性に優れる天吊耐油形パッケージエアコンＦＤＥＳシリーズの新モデルを発売した。ラインアップは３馬力シングルモデルから１０馬力ツインモデルまでの合計５機種。いずれも平成２７年度グリーン購入法基準値（国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律）をクリアした高効率タイプで、ピンポイントに風を送るスポット空調が可能になった。また、熱湯洗浄することで繰り返し使用できるアルミ素材で構成したフィルターを装備するなど、機能性および施工性・保守性も向上している。
　性能向上面では室内ユニットの熱交換器の形状、配置の最適化により高効率を実現。機能面では、中央吹き出し口の両サイドに直系１２５ｍｍのスポット吹き出し口を装備し、オプションの蛇腹式ダクトを装着することによりスポット空調ができるようになった。また、ユニット背面に開口部を設けることで外気取り入れも可能。室外ユニット周辺の冷房運転加減温度を従来のマイナス５度からマイナス１５度まで拡大し、冬季における冷房運転性能も高めている。保守性向上の面では、蒸気や油煙などが発生する環境下で使用されることを想定して汚れやすい熱交換器の一次側をユニット下方に配置して、ドレンパンを外すことなくユニット下面から熱交換器の洗浄を可能にしている。また、熱交換器から出る凝縮水用の排水管には内径２５ｍｍの大径パイプ（ＶＰ２５）を採用。オプションのドレンアップキットは、施工性に配慮して室内ユニット内蔵タイプにした。
　同社は引き続き、パッケージエアコン、ビル空調システムをはじめとする空調機器事業の拡大を目指し、省エネ性や操作性に優れた製品の開発に注力していく。