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<富山>三井不動産 地域連携・地産地消を取り入れた大型アウトレットパーク

2015.05.04 13:09

 三井不動産(東京都中央区)は、富山県小矢部市にて開発していた「三井アウトレットパーク北陸小矢部」を7月16日に開業することを発表した。
 同施設は、北陸エリア初の本格的アウトレットモールで、北陸エリア初出店81店舗、アウトレット日本初出店10店舗を含む、全173店舗が出店する。
 三井アウトレットパークとしては国内13施設目で、開業時点での店舗数としては「三井アウトレットパーク木更津」、「三井アウトレットパーク滋賀竜王」を越える13施設中2番目の大規模オープンとなり、同社がこれまで20年にわたり培ってきたノウハウを反映した施設となる。
 ショッピング以外の時間も楽しめるよう、高さ約50mの観覧車をはじめ、子連れ家族に向けた各種遊具などの施設も充実している。
 北陸エリアの代表的な観光地にもアクセスしやすい交通の要衝に位置し、観光情報発信ブースの設置や、近年増加するインバウンド観光客対応を実施する。アクセス性向上のため、最寄駅のあいの風とやま鉄道線「石動」駅のみならず周辺主要駅である「富山」駅、「高岡」駅、「新高岡」駅、「金沢」駅からの路線バスが運行される予定となっている。また、小矢部市との連携や、飲食店による地元食材の採用、厳選された北陸の物産を販売する店舗出店など、地域連携・地産地消に積極的に取り組んでいる。建物のデザインは「重なり、連動する」をコンセプトとし、富山県の風光明媚な自然と最先端のショッピング環境を両立させ、外構デザインにも地域特有の「散居村」や日本海の波をモチーフとして反映させている。建物の構造は、気候を考慮した2階建てのエンクローズド(屋内型)モールを採用。環境対策として、同社の商業施設としては初となる外構も含めた全館LED照明対応や、電気自動車の充電器を設置する。また、具体的な地域連携策として、敷地内に小矢部園芸高校の花壇の設置や、フードコート内において小矢部市内在住の「木こり」田中利之氏の手による温かみのある木工家具を設置する。

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