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ミサワホーム 地域活性化をテーマにしたマンション発売

2015.01.19 12:21

 ミサワホーム(東京都中央区)は子どもの成長や家族のコミュニケーションを育む工夫と北海道の気候風土の特性や地域の活性化を目指した提案を盛り込んだ木質系戸建て住宅「Familink(ファミリンク)」を10日より北海道地区限定で発売を開始した。
 独自の木質パネル接着工法を採用する同社は、耐震性のほか断熱性や気密性などにも優れており、これまでに南極昭和基地の建物の多くを受注、また日本で有数の寒さの厳しい旭川において実証実験棟を建設し寒冷地でも快適に暮らせる住まいの性能や技術を研究するなど、より良い住まいづくりを目指して商品開発を積み重ねてきた。
 今回発売した「ファミリンク」は、長年培ってきた寒冷地仕様のノウハウを注ぎ込み、メーンコンセプトを「子どもと地域の成長をデザインする住まい」として20代から30代の子育て世代の一次取得者層向けに開発した住まいだ。
 「子どもの成長」のデザインでは、子どもの成長ステージに合わせて住まいにおける学びの空間をステップアップする「ホームコモンズ設計」を採用しており、子どもの成長に伴って伸ばしたい能力や家族とのつながりなどに考慮した暮らし方を提案している。また、子どもがお手伝いしやすい住まいの工夫として、親と一緒になって安全に料理ができる両面収納キッチンや洗濯物をたためる置き畳スペースなどを用意。お手伝いや生活体験を通して、子どもの自発的な意欲や家族のコミュニケーションが自然と育まれる設計となっている。「ホームコモンズ設計」では乳児期、幼児期、児童期、青年期の4区分に分けて、それぞれのパターンを用意している。
 「地域の成長」のデザインでは、北海道の気候風土の特性に配慮し、落雪の心配が少ないフラットな無落雪屋根や風雪の吹き込みを防ぐエントランスゲート、スクエアなオフセット窓を設けるなど、シンプルでキュービックなフォルムとした。立方体を組み合わせた奥行き感と陰影のある豊かな表情の外観は街並みにも溶け込む。また、北海道産材を使用し札幌工場で生産された木質接着複合パネルは120mm厚の高断熱パネルとなっており、熱損失を抑え寒い冬でも快適な室内環境を実現する。くわえて、オプションとして無垢フローリングや江別レンガなどの北海道産材も用意しており、地域活性化を推進していく方針だ。

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