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住友不動産 「シティテラス草加松原」が来年入居開始

2015.01.19 12:19

 住友不動産(東京都新宿区)は総開発面積54ha、約6000世帯が暮らす街、埼玉県草加市の「草加松原団地」再生事業の一環として、分譲マンション「シティテラス草加松原」(地上11階建て、シーズンズ259戸、ガーデンズ279戸)の建設を進めているが、10日より販売拠点となるマンションギャラリーを開設した。  「草加松原団地」は高度成長期に東京のベッドタウンとして日本都市公団(現UR都市機構)が開発。昭和39年に完成した当時は総戸数5926戸、324棟が建ち並び「東洋一」と謳われたマンモス団地。建物の老朽化等により、平成15年、UR都市機構が団地の建替えに着手、あわせて草加市による道路や公園、公益施設の整備など総合的な街づくりが現在も進められている。  同団地の再生にあたり、54haにおよぶ広大な敷地は、東武スカイツリーライン「松原団地」駅西口に近いエリアからAからDの4街区にゾーン区分。同社はB街区内の一角、面積約2haの土地を取得し、「多様な世代の共生」、「災害に強く、安全で快適な居住環境の形成」を目指した「松原団地駅西側地区」地区計画および緑のネットワーク「GreenBind!」を掲げる草加松原地区景観ガイドラインに基づいて、同物件の商品企画を行っている。  同社が土地を所有するB街区では、環境調和型住宅ゾーンに位置付けられており、街区の中央部にはメーンストリートとなる緑のプロムナードが設置、道幅も広く歩道も整備された街並みを形成している。建物デザインは従来の画一的な団地景観ではなく、リズム感のあるファサード、スカイラインの構築が計画されている。  また「松原団地駅西側地区」は草加市のマスタープランにおいて「文教施設と調和したゆとりある街づくり」を目指しており、幼稚園、保育園、小中学校や図書館が同エリア内に設置されているほか、団地に隣接する獨協大学では外国語講座など市民向けのオープンカレッジを開講している。 駅周辺には複数のスーパーやコンビニ、スポーツクラブから各種クリニック、金融機関まで、日々の生活をサポートする利便施設がそろっており、A街区には埼友草加病院が来春の開業を予定しているなど、子育てに安心な環境が整っている。  現地から徒歩6分程度の最寄り駅となる東武スカイツリーライン「松原団地」駅は東京メトロ日比谷線、半蔵門線が相互乗り入れしているほか、「北千住」駅乗換えでJRや東京メトロ千代田線が利用でき、都心主要エリアへの快適なアクセスが可能となっている。さらに東京外環自動車道「草加」ICまで約3分、お台場といったレジャースポットや羽田、成田空港へ気軽にアプローチできる交通利便性に優れた立地となっている。  竣工時期はシーズンズが10月、来年1月からの入居。ガーデンズが来年4月に竣工、同年6月からの入居を予定している。

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