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森ビル 巨大彫刻が虎ノ門ヒルズのランドマークに

2014.12.01 14:29

 森ビル(東京都港区)は先月28日、開業から約半年を迎える「虎ノ門ヒルズ」のオーバル広場に、スペインを代表する世界的アーティスト、ジャウメ・プレンサ氏による高さ約10mの大型彫刻《ルーツ》を設置。完成披露セレモニーを開催した。セレモニーには、《ルーツ》の作者であるアーティスト、ジャウメ・プレンサ氏のほか、森喜朗元内閣総理大臣、森ビルの辻慎吾社長、森美術館の南條史生館長が登壇した。辻社長は「作品名の《ルーツ》が示すとおり、虎ノ門ヒルズを『起点』に、世界の人々が共存する国際的な街づくりを進め、東京を世界一の都市にしたいという願いを込め、ここに設置いたしました」と述べた。
 同社では、東京が「世界一の都市」を目指す上で、創造や革新を生み出す重要な因子としてアートや文化は欠かせないと認識しており、従前から森美術館を基軸に多彩なアートシーンを展開できる都市づくりを進めてきた。今回設置した《ルーツ》は8つの言語の文字を使い、膝を抱えて座る人間をかたどった巨大なパブリックアート。それぞれの文化を映し出す文字を通じて「世界の多様性」を表現し、多様な文化の違いを越えて、人々が平和的に共存することを象徴する。
 同作品は2020年の東京五輪のメーンストリートと目されている環状二号線(新虎通り)を眺めるように鎮座し、未来の東京を見つめる《ルーツ》をシンボルとして、虎ノ門エリアの新たなランドマークとなることが期待されている。

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