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トーセイ・リート投資法人 新たな投資領域を切り開く中小バリューアップ型リート上場

2014.12.01 14:30

 10月27日、トーセイ・リート投資法人(3451)が東京証券取引所(不動産投資信託証券市場)に上場した。設立母体は中小ビルのバリューアップに豊富な経験・ノウハウを持つ不動産会社のトーセイ(東京都港区)。上場初値は11万5000円と、公開価格の10万3000円を上回った。終値は11万1600円。滑り出しは上々となった。
 同投資法人の上場時のポートフォリオはオフィス・商業ビルと住宅からなる12物件。資産規模は約174億円。いわゆる「総合型リート」だが、最大の特徴は中小規模の物件をターゲットにしている点にある。投資対象物件は東京経済圏に存在し、1物件50億円以下。20~30億円程度の物件が主体となっている。トーセイの山口誠一郎社長は「当社の強みはバリューアップ能力。既存中小物件に対して多くの実績を残しており、評価を頂いていると自負している。他のリートが手を出さない物件を取得し、バリューを上げて高配当を出す。既存中小物件は市場が大きいが、その割に参入が少ない」と投資法人設立の理由を説明する。
 斯界に詳しいアナリストは「現在、不動産投資市場が過熱し物件取得が容易ではない。がこれまで投資対象となりにくかった中小不動産市場にあえてターゲットを絞り培ったバリュー向上のノウハウを生かすことで3年後の目標である資産規模1000億円の可能性は高いとみている」とする。
 資産運用会社のトーセイ・アセット・アドバイザーズ(東京都港区)の中村博社長は「総合型リートの利回りは平均3~3・5%程度がベンチマーク。プラス1%程度の安定的な配当利回りを視野に運用にあたる」と自信を覗かせている。


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