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新たな課題 一級建築士の免許偽造が発覚

2012.07.16 10:26

 建物を建てるときはもちろん、改築や増築などの際には専門の建築士が設計を行うのは常識であり、最低限の規準といってもいいだろう。その技術や専門性を担保しているのが建築士という資格制度だが、この免許証を偽造していた事例が発覚した。
 国土交通省は今月11日、免許証を偽造し1級建築士になりすまして業務を行っていた男性3人を確認したと発表した。今のところ3人が設計した建物は確認されていないが、同省で確認を急いでいる。  報道などによると3人はいずれも無資格。他人の建築士免許証のコピーを切り張りするなどして氏名や生年月日などを自分のものと差し替えて免許証を偽造。同省では建築士法に違反しているとして関係先に刑事告発するよう依頼する方針。
 同省では同様の事例が他にもあると見ており、全国にある約11万カ所の建築設計事務所に対して所属建築士の免許証を確認するよう通達を出す。
 建築業界においてはもちろん、不動産業界においても一級建築士の肩書きは軽くない。今回の一件が氷山の一角という可能性もある。今後の動きを見守りたい。

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