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新ビル開発 UR都市機構 勝どき駅前で第一種市街地再開発事業が進行 住居中心の複合開発平成22年夏に竣工

2007.07.16 14:18

 UR都市機構が手掛ける、勝どき駅前地区第一種市街地再開発事業が進行中である。
現在は地権者の仮設店舗と暫定公園を建設中だ。晴海通りを挟んで建設中の中央区営住宅は竣工間近で、8月には施工区域内の区営住宅の住民が引っ越しを行う。その後今年9月より、施設建築物の工事に着工する。
 「地権者の半数ほどが70歳以上と、昭和初期より住んでいる方が多いため、合意形成には時間を要しました。下町文化などをテーマに、地元に調和する複合施設となるよう計画しております」(勝どき駅前再開発事務所所長高橋寛男氏)
 当該地は都営大江戸線「勝どき」駅前交差点角地の約1・7ha。施設建築物は高さ約190m、地上55階地下2階、延床面積8万8400㎡の規模となり、5階から52階までに住戸712戸が設けられる。3・4階には児童館と保育園が入居し、地下1階から2階までの3514㎡が店舗・事務所となる。約280台の機械式駐車場を備え、勝どき駅とは地下1階で直結。間取りは権利者住宅が60㎡、都市機構の賃貸と民間の分譲住宅が50㎡程度となる予定だ。さらに、約1000㎡の広場が整備される。
 木造家屋が密集する同エリアで、街づくりの話が持ち上がったのは昭和63年。その後中央区の指導により、月島第二児童公園、区営住宅、児童館など公共施設の建て替えを含む再開発事業となり、平成16年に都市計画に決定した。従前権利者数は土地建物所有者96人を含む168人である。
 建築物は平成22年夏に竣工、事業完了は翌23年2月の予定だ。

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