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近畿日本鉄道 阿倍野に高さ300mの超高層複合タワー 6万㎡超のオフィスフロア 日本最大規模の百貨店も

2007.08.13 17:16

 近畿日本鉄道(大阪市天王寺区)は、超高層複合ビル「阿倍野橋ターミナルビル」の整備計画を発表した。
 同事業は、「大阪阿倍野橋」駅および近鉄百貨店阿倍野本店として利用している、築70年近い「阿倍野橋ターミナルビル」旧館部分の建て替えに伴うもの。大阪市とは「都市再生特別地区」の都市計画に関する協議が開始されており、同計画は、都市計画決定し容積率の緩和を受けることを前提としている。
 高さ約300mとなる日本一の超高層複合ビル「タワー館(仮称)」は、地上59階地下5階、延床面積約21万の規模となる予定だ。
 低層階には延床面積約8万4000㎡、新館(既存)部分と合わせて約16万9000㎡、営業面積日本一の広さとなる百貨店を配置する。
 中層階はオフィスフロアだ。1フロアあたり延床面積約3500㎡、全体延床面積約6万3000㎡の規模となり、フロア面積に加えて最先端設備の導入や、オープンスペースへの複数の緑化空間配置などで、テナントニーズに対応する。高層階には、大阪で最高層に位置する国際級ホテルを導入。さらに美術館や展望台を設置し、南大阪エリアの新たな文化・観光拠点の形成を図る。
 平成22年に創業100周年を迎える同社は、同事業が新たな世紀を拓き、大阪のシンボルとなることを期待するとしている。

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