不動産トピックス
今週の一冊
2025.07.21 10:20
きっと大切な人と話したくなる
『わたしと家族の人生行路 令和7年版』
著者:尾上正幸
発行所:ラーニングス
発行日:2025年6月17日
価格:1650円(税込)
「終活」という概念が浸透し始めた2010年頃から15年が経つ。団塊の世代が後期高齢者を迎えたことで終活の需要は今後もさらに高まっていくだろう。一方で「終活のことが気になるけれど、人に相談することははばかられる」という人も多いのではないだろうか。
著者はシルバーファミリーコンサルティング業界の大手・ニチリョクで常務取締役を務め、葬儀業界で30年以上の経験を積んできたエキスパート。本書の前半では墓・葬儀などの最新事情やシニアライフの築き方をはじめとした入門的な内容、後半の章では遺言書の種類やエンディングノートの活用方法など実践的な内容が網羅されている。「人に迷惑はかけられない」との思いから、「送る側」の家族に悔恨の念を残してしまうことを「ブラック終活」と名付け、遺族へのブリーフケアを行う葬儀屋選びの重要性にも言及した。誰にでも必ず訪れる「エンディング」についてわかりやすく学べる一冊。年代を問わず読んでもらいたい。