不動産トピックス

【第25回不動産ソリューションフェア見どころ紹介】ロングライフビル推進協会

2023.11.14 10:11

セミナー「ビルのロングライフ化を推進する『スマートタイルセイバー』」
11月15日 14:40~15:10 第4会場

セミナー「ビルのロングライフ化を推進する『ハイブリッドクイック工法』」
11月16日 15:20~16:10 第2会場

 優良な建築ストックの形成に向けて建築物のロングライフ化に取り組んでいるロングライフビル推進協会(東京都港区)。建築物の維持保全段階においては、補修や改修が必要不可欠であり、これらに関する材料、工法、設備機器等の技術の開発と優れた技術の社会への適切な導入は、ストック型社会に向けて更にその重要性が高まりつつあるといえる。そこで同協会では、補修や改修に関する優れた技術を評価し、これを広く社会に紹介する公益事業として「優良補修・改修工法等評価事業」を行っている。
 この「優良補償・改修工法等評価事業」は、補修・改修に関連する材料、工法および設備機器等を評価対象とし、経済性・保全性・施工性・環境性の4つの項目を評価する。今回の不動産ソリューションフェアでは「優良補償・改修工法等評価事業」で優れた補修・改修工法として評価を受けたホリ・コン(東京都港区)の「ハイブリッドクイック工法」、スギテック(京都市右京区)の「スマートタイルセイバー」が、実践セミナーを通じて紹介される。
 「ハイブリッドクイック工法」は「地震に強い壁をつくる」をコンセプトに開発された耐震外壁タイル改修技術で、穿孔・注入・ピンニングの3工程で耐震性能と環境技術を融合した工法である。使用される機材は25の特許技術で構成されており、施工箇所が目立たず、既存タイルの活用による産業廃棄物発生を抑制する。
 「スマートタイルセイバー」は、人工知能(AI)を活用した外壁タイル浮きの自動解析システムで、タイルの撮影を行った赤外線カメラの熱画像から独自のアルゴリズムによって外壁タイルの目地のグリッドを自動的に検出し、タイルの浮きを自動的に判定する。解析における人的負担の軽減、判定基準の定式化、出力結果の厳密化を図ることを目的としてシステムとして開発された。AIを活用することによって作業者に依存しない作業が可能となり、高精度で高品質な検査を実現する。
 両セミナーでは環境にも配慮した最新技術を体感することができるだろう。

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