不動産トピックス

今週の一冊

2023.08.28 11:02

来年1月より新制度がスタート

1冊でまるわかり 50歳からの新NISA活用法
著者:中野 晴啓
出版:PHP研究所
発行:2023年6月29日
価格:980円(税込)

 日本国内では2014年から始まった少額投資非課税制度(NISA)。その名の通り、個人の株式や投資信託の売買から生じる所得への課税を、非課税口座において投資を行った場合に譲渡所得と配当所得が非課税になるという制度である。2018年からは公募株式投資信託と上場株式投資信託に限定し、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための制度として「つみたてNISA」も登場している。このNISAは来年1月に大きな変化が起きる。それは、昨年5月に岸田首相が打ち出した「資産所得倍増プラン」の中核を担う制度として、現在の一般NISAとつみたてNISAを一本化し、これまで時限措置の制度であったNISAの恒久化および投資上限額の拡充が図られることとなる。
 「新しいNISA」は成長投資枠とつみたて投資枠の2つに分類され、年間最大360万円、保有上限1800万円分を非課税で投資することが可能となる。本書の著者は「新しいNISA」を活用し、老後のための資産形成の開始時期は50歳からでも遅くないと述べる。また本書では、ここまで述べてきた「新しいNISA」の特徴について解説するとともに、「新しいNISA」で購入するのに適した投資商品、適さない投資商品について、著者の視点から紹介している。人生100年時代といわれて久しく、「老後資金2000万円問題」が世間を賑わせたことは記憶に新しい。将来の老後資金を多角的に考える上で、来年1月よりスタートする「新しいNISA」の詳細は是非とも知っておきたいところだ。

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