不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2022.05.09 10:49

KPG 沖縄県恩納村に新コンセプト施設 全室屋外ジェットバス完備
 カトープレジャーグループ(東京都千代田区)のKPG HOTEL&RESORT(沖縄県沖縄市)ではこのほど、沖縄県恩納村に、全室屋外ジェットバスとデイベッドを完備したエクスペリエンスリゾート「アクアセンス ホテル&リゾート」をグランドオープンさせた。
 同ホテルのコンセプトは「Become One with Nature」で、日常生活を離れ、海を感じ、美しい太陽を感じる新しい滞在を体験してもらいたい、という思いが込められているという。新しいホテルの開業地として選ばれたのは、KPG HOTEL&RESORTが運営する「カフー リゾート フチャク コンド・ホテル」の隣地に位置する。
 建物は、地下1階・地上9階建て、客室数は全77室、7タイプ。レストランのほか、AQUA TERRACE(プール、オープンエアバー等)、ショップ、ランドリールーム、ベンダーコーナーなどを併設する。
 全室には広々としたバルコニー、屋外ジェットバス、デイベッドを完備。客室内のバルコニーにオールシーズン使用可能な屋外ジェットバスを設置しているため、季節や天候に左右されず、どんな時でも沖縄特有の自然環境を肌で感じられる。  7タイプの客室と各階で異なる自然をテーマにしたカラーコンセプトを採用し、沖縄の美しい自然に溶け込んだ心地良く快適な空間にデザインした。全4室あるPOOL SUITE(プールスイート)は、最大210㎡のテラスを有しており、それぞれに加温式プール・屋外ジェットバスが完備され、フレキシブルな過ごし方を提供する。
 またホテル前に広がる屋外のエンターテインメントスペースAQUA TERRACE(アクアテラス)には、インフィニティプールやオープンエアバー、ガゼボ等、様々なスペースを設けている。
 カトープレジャーグループは、「日本のレジャーをもっと楽しく!」をテーマに、ホテル・旅館・スモールラグジュアリーリゾート・公共リゾート・スパ・エンターテインメント・フードサービスなど多岐にわたる事業を展開するトータルプロデュースカンパニー。地の魅力を活かしたコンセプト、建築、インテリア、光、音、香り、食などを総合的にプロデュース。
 各専門分野に特化したクリエイターとコラボレーションをし、今まで日本になかった事業を多岐に亘りコングロマリットで開発。独自のマネジメントスキームを活かし、新しい価値の創造と収益を実現する。
 一方、グループのグループカンパニーであるKPG HOTEL&RESORTは沖縄で6施設、九州地方で2施設のホテル・宿泊施設などを運営している。「社会貢献・人財育成・ダイバーシティー」という3本柱を企業理念に抱え、沖縄県より正式認証されたSDGs企業として、2022年は新しい取り組みにも力を入れていきたいという。

共立メンテナンス 和風プレミアムブランド10棟目
 全国にビジネスホテル「ドーミーイン」やリゾートホテル「共立リゾート」を運営する共立メンテナンス(東京都千代田区)は、長野県松本市に「天然温泉 あづみの湯 御宿 野乃 松本」をオープンさせた。
 同施設は、JR「松本」駅徒歩約5分に位置、客室数全168室、10階建て。
 ドーミーインチェーンとしては、長野で3棟目となり、和風プレミアムブランド「御宿 野乃」としては、全国10棟目、甲信越エリア初出店となる。全館畳敷きで旅館の雰囲気を感じることができ、最上階の10階には、北アルプスを一望することができる天然温泉大浴場を完備。その他、露天風呂、セルフロウリュ完備のドライサウナ、水深90cm(男性)、60cm(女性)の強冷水風呂が利用できる。泉質はアルカリ性単純温泉で、美肌、疲労回復などの効能があるという。
 朝食は、「季節の揚げたて天ぷら」やご当地メニューの「信州そば」など、長野の食材を使った約50種類のメニューを用意する。
 夜食には、ドーミーイン名物のあっさり醤油ラーメン「夜鳴きそば」、風呂あがりにはアイスや乳酸菌飲料を無料で提供する。
   質の高い睡眠を提供できるよう全客室にサータ社製ベッドを完備しているほか、リモートワークにも便利な全室専用Wi―Fiも完備している。
 「ドーミーイン」ブランドは、寮事業のノウハウから続く“我が家のような寛ぎ”と快適性を備えたビジネスホテルチェーン。スタンダードなビジネスホテルや和風プレミアムブランド「御宿 野乃」などのブランドを展開。「御宿 野乃 松本」を含め、国内87ヵ所、海外1ヵ所、計88ヵ所を展開している。
 共立メンテナンスは1979年に設立し、企業の給食受託業務から事業を開始した。その後、学生寮、社員寮を運営する「寮事業」を、さらにビジネスホテル・リゾートホテルを運営する「ホテル事業」へと、事業領域の拡大してきた。また、高齢者向け住宅を提供する「シニアライフ事業」、自治体と連携して公共サービスを支援する「PKP(Public Kyoritsu Partnership)事業」を展開。多様に変化する社会情勢を見据えながら、幅広いフィールドで住環境やサービスを提供することで、長期的な成長に向けて取り組んでいる。

ORIX HOTELS&RESORTS 「クロスホテル札幌」リニューアル
 ORIX HOTELS&RESORTSブランドの「クロスホテル札幌」(北海道札幌市)は、4階から8階の客室全70室のリニューアル工事に着手する。
 同ホテルは、2019年より181室ある客室を3期に分けてリニューアル工事を推進。2019年4月に14~17階「クロスフロア」(45室)、2020年7月に9階~13階「アートルーム」(66室)が誕生し、今回が最終のリニューアル工事となる。
 “アートと泊まる”というコンセプトのもと 2020年に誕生した「アートルーム」では、宿泊者から「全て一点ものの作品でアートギャラリーに宿泊しているみたい」「展示品を自宅用に購入したい」などの多くの声が寄せられたという。今回のリニューアルも、アートをコンセプトに、地元・北海道を拠点に活躍する8組のアーティストが、北海道をテーマとした現代アートを製作し、客室内に設置する。また、額装作品を展示した通常のアートルームに加えて、大胆なデザインアートが客室の壁紙をダイナミックに彩る「イマジンルーム」(37室)を、初めて設置した。4組の作家による新作デザインを通じて、北海道の風土や、アーティストの世界観により浸れる滞在を提供する。 
 4階~8階の5フロア(70室)の客室をリニューアルし、客室は、3つのカラースタイルとして、非日常を感じられる「HIP」、都会的で洗練された「URBAN」、木の温かみのある「NATURAL」を展開する。それぞれの特徴を際立たせるデザインを追求し、より洗練された空間を提供する。
 事業ブランド「ORIX HOTELS&RESORTS」は、オリックス・ホテルマネジメントが運営する宿泊施設のうち国内13施設を対象とした旅館・ホテル運営の事業ブランド。

「吉祥寺エクセルホテル東急」開業
 東急ホテルズ(東京都渋谷区)は、東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目に「吉祥寺エクセルホテル東急(仮称)」を出店、10月に開業する。
 「エクセルホテル東急」は、「東急ホテル」、「エクセルホテル東急」、「東急REIホテル」と東急ホテルズの3ブランドのひとつとして、「心おどる非日常への扉」をコンセプトにしたホテルブランドで、現在10店舗を展開している。
 同社は吉祥寺で「吉祥寺東急REIホテル」を運営しているが、このほど同エリアに2軒目のホテルを出店する。吉祥寺エリアで長年培った実績と地域の宿泊者とのコミュニケーション等を活かすとともに、近接する東急百貨店との連携等でエリアの活性化に努めていきたいという。また2023年中に開業予定の新宿歌舞伎町の新ホテルや、渋谷を中心とした広域でのネットワーク需要を取り込むことを目指す。 
 同ホテルは、JR中央線・京王井の頭線「吉祥寺」駅から徒歩約5分に位置。客室数99室、レストラン1か所、ラウンジ1か所、宴会場8か所他を配置する。

愛犬との滞在型客室改装 淡路島「ホテルアナガ」
 淡路島のリゾートホテル「ホテルアナガ」(兵庫県南あわじ市)ではこのほど、愛犬との同室滞在型客室を4月15日にリニューアルオープンさせた。
 様々なくつろぎ方が楽しめるロングソファーや、天窓から差し込む陽射しが心地よい空間演出など、愛犬や家族と絶景を眺めながら、自身の別荘のように利用できる。
 同ホテルは、1987年7月1日開業。敷地面積約2万5000㎡、建築規模は、地上2階の本館、地下1階、ヴィラで、述べ面積約5800㎡、客室数は本館40室、ドギー・ヴィラ4室。レストラン、ラウンジのほか、屋外プール、ジャグジーバス、スパ&トリートメント、 パターコース、テニスコートなどを併設する。
 長期滞在にも利用できるようにレンジ、ポットをバルミューダシリーズにて手配する他、簡単な調理が可能なスタイリッシュなカウンターと、ちょっとした時間も有効に活用出来るようワーケーションスペースも新設した。
 床材にもこだわり、スウェーデン製の織物床タイル「ボロン」を採用。世界中で15の環境認証、健康認証を受けており、人と愛犬にも優しく環境にも配慮した素材を使用しているため、地球にやさしい素材として世界中で選ばれている「ビニル織物床材」だ。

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