不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2021.04.26 11:19

プリンスホテル 「プリンス スマート イン」ブランド2号店誕生 2022年までに5店舗へ
 プリンスホテル(東京都豊島区)では、同社が運営している「プリンス スマート イン」ブランド2号店となる「プリンス スマート イン 熱海」(静岡県熱海市)をオープンさせた。
 同ホテルは、JR「熱海」駅より徒歩約3分に位置、延床面積約3499㎡、構造・規模はRC造・地上8階建て。客室はツインルーム70室、ダブルルーム54室、ユニバーサルルーム1室の合計125室。  「プリンス スマート イン」ブランドは、デジタル世代と呼ばれる若年層をメインターゲットとしたプリンスホテルの新ブランド。ICTやAI技術を導入した非接触型のサービスを基本とし、予約からチェックアウトまで、スマートフォン一台で完結させているのが特徴。
 今回の「プリンス スマート イン 熱海」の開業から顔認証によるスマートチェックインを導入し、さらなる進化を遂げた。
 同ブランドが目指すのは、「地域の観光大使」なのだという。ICTを活用し、その地域の魅力を利用者に発信するとともに、地域と利用者、そして利用者同士をつないでいく。「プリンス スマート イン 熱海」では地元の商工会等との協力により、ホテルロビーに設置されたマップ型デジタルサイネージで熱海の最新グルメ情報や観光情報の他、地元ならではのスポットを紹介する。
 また、利用者からの情報も反映させることができるため、利用者同士の情報交換やコミュニケーションのツールとしても活用することもできる。
 同ホテルは、「Simple」「Seamless」「Stylish」をデザインコンセプトとし、ホテルの入り口からロビー、客室に至るまで、利用者のスマートな滞在を叶えるデザインで統一。ホテルのエントランスからロビーにかけてはシームレスな空間をイメージし、ロビーエリア、チェックインエリア、レストランエリアが一つの空間になるようにデザインを施した。ブランドカラーのグリーンをコアカラーとしながらアクセントカラーを使用し、活気のある空間を演出。
 客室は、コンパクトながらも機能性と利便性を追求したデザインで、スマートスピーカーやスマートミラーを活用し、スマートな滞在を提供する。客室内の壁面には、臭いの吸収や湿度調節に効果があるとされる「スカンディアモス」という植物をディスプレイした。
 「プリンス スマート イン」ブランドは、2020年10月に開業した「プリンス スマート イン 恵比寿」(東京都渋谷区)が第一号。今後「プリンス スマート イン 京都四条大宮」(京都府京都市)が5月31日に開業を予定しているほか、沖縄県・那覇市に2022年、京都府・京都市中京区丸屋町に2022年春頃、福岡県・福岡市博多区に2022年秋頃に開業を予定している。

アパグループが「西鉄イン心斎橋」を取得
 アパグループ(東京都港区)はこのほど、大阪市の「西鉄イン心斎橋」を取得した。
 同ホテルは、地下鉄御堂筋線・長堀鶴見緑地線「心斎橋」駅より徒歩3分に位置、敷地面積673・18㎡、延床面積3113・49㎡、鉄骨鉄筋コンクリート・鉄筋コンクリート造陸屋根・10階建て、客室は全162室。
 全客室に40型液晶テレビ、事務所並みの明るさとなるシーリング照明を設置するほか、Wi―Fi無料接続、BBCワールドニュース無料放映、VODの無料サービス、ベッド寝具をデュベ仕様への変更などを行い、滞在中の満足度を高め、顧客満足度向上に繋げていく。
 またフロントには、アプリチェックイン専用機を設置、アパ直にて事前にクレジットカード決済をするアプリチェックインを行うことで、当日のチェックイン手続きが大幅に簡素化することができる。 
 同ホテルは、4月30日より「アパホテル〈なんば北心斎橋駅前〉」としてオープンを予定し、アパホテルが運営にあたる。オープン後は、営業を続けながら、2室の増室工事を行うほか、ホテル館内外のリニューアルとアパホテル標準客室仕様の導入をさらに進めていく。
 同社は現在、FC、建築・設計中、リブランド予定を含め、大阪市内のアパホテルは25ホテル11017室、大阪府下で28ホテル1万1365室を展開している。3月30日には、先般取得した「新大阪駅」徒歩2分に位置する全400室・32階建てのタワーホテルを「アパホテル〈新大阪駅タワー〉」として開業した。また2025年に開催が決定した大阪万博による需要の拡大を見込み、大阪エリアにおいて大型ホテルの開発に注力しており、2023年1月に34階建・全1704室の「アパホテル&リゾート〈大阪梅田駅タワー〉」の建設工事に着手したほか、2024年夏には40階建・全2060室の「アパホテル&リゾート〈大阪難波駅タワー〉」の開業を予定している。

UDS 長期滞在者向けスイート施設増設
 UDS(東京都渋谷区)はこのほど、東京・世田谷代田駅前の温泉旅館「由縁別邸 代田」の離れを開業させた。  同施設が位置するのは、「由縁別邸 代田」真向かい。本館と同じく「昔からそこにあったような落ち着きのある佇まい」を目指したデザインの木造平屋建てに、長期滞在向けレジデンシャルスイートと、スパトリートメント施設「SOJYU spa」を併設させる。
 同施設は小田急線「下北沢」駅徒歩8分に位置、木造一部鉄骨造、平屋建て、敷地面積253・52㎡、建築面積107・07㎡、延床面積106・32㎡。建築主は小田急電鉄、企画・基本計画・デザイン監修をUDSが手掛ける。
 長期滞在向けレジデンシャルスイートは、専用玄関の先に広がる約50㎡のモダンな和空間。リビング、寝室、バスルーム、キッチン、家具、家電を備えており、1ヶ月から3ヶ月の長期滞在利用を主とした空間だ。長期滞在旅行者はもちろん、出張者、自宅住み替えの合間などの需要を期待している。ダブルベッド2台、ソファベッド2台、ソファ、テーブル、椅子、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、キッチン用品一式、掃除用具一式、タオル類・バス用品一式を備える。
 一方、「SOJYU spa」は、ひとりひとりの「素」と向き合う美意識を大切にし、それぞれの「充」をサポートすることを目指して生まれたパーソナルケアブランド「SOJYU」の世界観を体験できるスパトリートメント施設。香りのアーティスト和泉侃(IZUMI KAN)氏をプロデューサーに迎えて開発した「SHIN KOKYU」をはじめとするアロマトリートメントを用意している。
 UDSでは「旅館」の旅館たる“由縁”、その本質的な要素を現在の宿泊者ニーズや環境に合わせて編集して提供する「ONSEN RYOKAN 由縁」を新宿と札幌で展開している。ターミナル駅近くで展開するビルタイプの「ONSEN RYOKAN 由縁」に対して「由縁別邸」は、落ち着いた立地の低層施設で、「日本旅館」としての上質な空間やサービスにさらにこだわって展開する温泉旅館だ。同社では2021年3月現在、国内外で15施設の宿泊施設を企画、設計、運営している。

札幌グランドホテル 「快適テレワークプラン」販売
 グランビスタ ホテル&リゾート(東京都千代田区)が経営する、札幌グランドホテル(北海道札幌市)では4月1日より、NTT東日本監修の高速インターネット接続を体験できる宿泊プラン「快適テレワークプラン」の販売を開始した。
 同プランでは、NTT東日本監修の高速高品質なインターネット接続と高いセキュリティを両立する専用の通信環境を用意。
   客室は、特別フロア「Grand in Grand」の39m2の部屋で、オンライン会議にも利用可能な4K対応液晶テレビなども完備する。
 また、同フロアの専用ラウンジも自由に利用できる特典付きで、休憩タイムには、フードやドリンクを無料で提供する。
 専属のコンシェルジュも秘書のように利用者の仕事をサポートする。オンオフのメリハリあるテレワーク環境を探している層の需要を期待している。
 グランビスタ ホテル&リゾートは、北海道で初めての本格的洋式ホテルとして誕生した北の迎賓館「札幌グランドホテル」を有し、全国各地にシティホテル、ビジネスホテル、温泉旅館、総合海洋レジャー施設、ゴルフ場、ハイウエイレストランなどの施設運営を通じ、ホテル運営受託事業を展開している。

ロイヤルパークホテル サブスク型宿泊を提案
 ロイヤルパークホテル(東京都中央区)では4月1日より、新たな生活様式に対応したサブスクリプション型の宿泊プランとして、企業向け定額制宿泊プラン「UP TO」シリーズと、個人向け長期滞在プラン「Live in the HOTEL~ロングステイプラン~」の発売を開始した。
 テレワークやワ―ケーションなど新たな働き方や休暇の過ごし方を模索する企業のサポートを目的とした「UP TO」シリーズは、1日あたり10室、20室、30室の利用上限の中で、1ヵ月間客室を自由に利用できるマンスリープラン。通常のロングステイのように、同じ人が長期滞在するスタイルではなく、複数の方が入れ替わりながら利用できる点が特徴。
 企業にとっては、テレワーク用のオフィス代わりとして、長期出張などのサテライトオフィスとして、福利厚生としての宿泊利用など、幅広い用途で活用することが可能だ。
 個人向けには、コロナ禍のテレワークなどによる新たな生活スタイルの導入や、それに伴う引越しやリフォーム需要の高まりに合わせ、「Live in the HOTEL ~ロングステイプラン~」を展開。自宅でのテレワーク環境を整えることが難しい人のセカンドオフィスとして、出張での往来を極力控えるための都心での新たなビジネスと生活拠点として、住み替えや自宅のリフォームなどによる仮住まいとしても活用することが可能だ。
 同ホテルは、地上20階地下3階建て、客室数は419室。1000㎡を誇る宴会場を備え、1989年に開業。

「ホテルアラマンダ青山」リニューアル
 「外苑前」駅から徒歩1分に位置する「ホテルアラマンダ青山」(東京都港区)は、6階・7階の客室を新たなデザインでリニューアルした。
 改装客室数は総42室の内19室、改装フロアは6階、7階の客室。
スイートルームの客室はよりエレガントに上質な空間を提供するほか、クラシカルダブル・クラシカルデラックスなどのスタンダードルームは、日常に近い心地良い空間を提供する。
 スタンダードルームのアメニティを刷新。世界中で人気の一流ブランドBALMAINのアメニティを採用した。

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