不動産トピックス

今週の一冊

2021.01.25 14:37

自分好みの文具に囲まれる空間つくり

リモートワークを快適にするインテリアとアイディア「自宅オフィス」のととのえ方
著者:WORK from HOME
発行日:2020年8月31日
発行所:主婦の友社
価格:1400円(税別)

 「今ある限られたスペースでも大丈夫。モチベーションをアップし、インテリアにもなじむ『自宅オフィス』のつくり方のヒントを50の実例でご紹介」と、出てくるのはファッション雑誌かと見間違えるような麗しい空間だ。それぞれ個性的な工夫の解説も読んでいて楽しい。
 仕事道具はその都度かたづける、思考がシンプルになるよう置くものは絞るなど、意外にも「自宅オフィス」づくりのポイントは、通勤してたどり着くビル内のオフィスでも求められることと同じだ。誰にも遠慮せずに工夫できることこそ「自宅オフィス」の素晴らしい利点だがビル内オフィスでは難しい。しっかり集中したい仕事は明け方に起きてする、好きな小物を視界に入れる、カーテンを開閉してオンオフの切り替え、事務用品に限定せず選んだ好みの椅子や収納ボックス。自分の選ぶ時間帯に自分の選ぶ小物に囲まれたワークスペース。自分仕様に集中できる「自宅オフィスづくり」は、ビル内オフィスにも逆輸入可能ではないか。お仕着せの事務機器より、個々のスペースは好みの空間に仕上げた方が仕事も捗るだろう。「社員の働く場所は社員自身がもっとも働きやすい場所を選ばせる」それが経営者の常識という時代は来るだろうか。

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