不動産トピックス

日本橋特集 街を彩る名店探訪 奈良まほろば館

2020.03.02 17:33

日本橋 「奈良まほろば館」 奈良の歴史セミナー、移住相談も

 冠服姿の「せんとくん」が迎える「奈良まほろば館」の一番人気は、「にがり」を使用したやや硬めの豆腐を揚げた「田舎あげ」。リピートするファンも多く毎月約800個ほどの売れ行き。毎週土日には奈良の日本酒3種の「飲み比べセット」(500円)も人気だ。奈良一刀彫や赤膚焼(あかはだやき)、蚊帳作りの技術を活かした「かや棉ふきん」、地元県民にも人気の「高山かきもち」、奈良県産の野菜等、店頭には2000点以上の商品が並ぶ。奈良の寺社から直接仕入れるお香など、奈良県以外ではなかなか手に入らない品もある。
 名産品の販売のほか、観光コンシェルジュによる旬の観光案内や、各種セミナーやワークショップなどのイベント、奈良県内への移住の相談会など、充実したコンテンツが盛り沢山。数珠に使われる無患子(ムクロジ)を使ったアクセサリー作りや、「にぎり墨」製作などや奈良に関連したイベントが多数行われ、2階の約70名収容のイベントスペースでは写経教室、奈良の住職僧侶による講座など、歴史ファンも多く集まる。奈良県東京事務所情報発信課の主事・谷口さくら氏は、「昨年4月には開館10周年を迎えました。10周年祭の一環として、天平時代の衣装で日本橋付近を行列するイベントも行い、好評でした。この10年で、街の人通りも増えたと思います。土日は普段平日の1・5倍から2倍くらいの多くの方にいらして頂いております。特に昨年は元号が『令和』元号になりなったこともあり、万葉集にちなんだイベントは大変人気でした。日本橋は江戸の雰囲気もありを残しつつ、またコレドなど新しいお店もありる活気のある街です。この街で私たちが発信する奈良を感じて頂ければと思います」と話す。買い物だけでなく、3月には大伴旅人をテーマにした講座がある。観光前の事前勉強にもなる奈良への入口だ。一度ぜひ足を運んでみたい。

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