不動産トピックス

クローズアップ 家具編

2020.02.26 18:52

 シェアオフィスやコワーキングスペースが台頭するなかで従来のオフィス家具と家庭用家具の壁が低くなっている。日本の「和」に合わせたブランドも新たに立ち上がり、大手から新鋭までニーズの獲得に乗り出している。

建築商売 家具ブランド「MUNI」本格展開へ
築25年戸建をリノベした新オフィス開設
 リノベーションのプロデュースとディレクションをメーンに展開する建築商売(東京都渋谷区)は今年2月から新オフィスに移転した。それに併せてコーポレートロゴも一新。
 新オフィスは東京メトロ銀座線「外苑前」駅より徒歩8分の場所に立地。築25年の戸建を賃借して、大規模なリノベーションを行った。1階はオフィスとなり、2階は打ち合わせスペースとなる。また今回のオフィスには建築商売、ホステル運営のOUR SPACE、アートギャラリー併設型ホステルのアート部門運営会社であるThe Micro Museumも入居。グループとして業務拡大を目指していく。
また2階の打ち合わせスペース内には同社グループのThe Micro Museum(東京都渋谷区)が展開する家具ブランドの「MUNI」製品を設置している。
 「MUNI」について販売元であるThe Micro Museum代表の須藤真希氏は「これまでも建築商売グループで展開してきたホステルに導入してきましたが、今後は販売も本格化します」と話す。意識したのは「日本の住環境に適したデザイン」だ。
 「畳の生活が主流だった日本では欧米に比べると住空間の天井高が低い。そこに洋家具をいれると、圧迫感が出てきます。『MUNI』では通常の洋家具よりも目線を下げることで、日本の住空間に適したデザインの家具として展開していきます」
 フレーム素材には栗の木を使用。材質が堅いことから防虫効果が高い。職人は山梨県の作家だ。建築商売代表取締役の田口啓右氏は「山梨県はアーティストの方が非常に多くいらっしゃいます。そのような高い技術を『MUNI』で東京の人たちにも知ってもらうことで、地域活性化を支援していければと思います」と話す。
 また、これまで利用していた外苑前旧オフィスはセミナースペースなどで引き続き利用していくという。

47インキュベーション 探してる家具見つけられる「カメラ検索」導入
  47インキュベーション(東京都渋谷区)は「Kagg.jp」サイト上で画像認識AIを活用したオフィス家具の「カメラ検索」機能の提供を開始した。
 「Kagg.jp」は55万点以上の商品数をほこる国内最大規模のオフィス家具通販サイト。日本全国送料無料、組立設置費込みのシンプルな価格設定が特徴。今回の「カメラ検索」機能では探している家具をスムーズに見つけるため、写真・画像による商品検索機能となる。popInが提供するEコマース向け画像認識AIサービス「popIn Action」を導入し、閲覧中の商品に似ている商品を探すことができる「類似アイテム検索機能」やデバイスに保存している写真や画像から類似アイテムを検索できる画像検索機能などを搭載している。

家具サブスクのクラス 交換し放題サービスを発表
 家具・インテリア・家電のサブスクリプションサービス「CLAS」を運営するクラス(東京都目黒区)は先月27日より、日本初となるオフィス家具・什器の「交換し放題サービス」を開始した。契約した金額の範囲で自由に家具・什器・家電などを組み合わせ何度でも交換することができる。
 働き方が多様化し、成長著しいベンチャー企業も増えるなかで、オフィスのレイアウトや必要な家具類は短期間で変化する。家具の購入や配置、廃棄に費用や手間をかけることなく、常に生産性の高いオフィス環境を整えられるよう同社では今回のサービス以外にも無料コーディネート提案や幅広い品ぞろえを強みとしている。これらのサービスを中心にしてオフィスのニーズへの支援体制を強化していくという。

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