不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2019.06.17 17:21

■解体工事会社の選定に役立つポータルサイト「くらそうね解体」を運営しているクラッソーネ(名古屋市中村区)。同社代表取締役CEOの川口哲平氏は、大学を卒業後に大手ハウスメーカーに就職。営業職でその才能をいかんなく発揮し、社内の最優秀営業賞を受賞するほど凄腕の営業マンであったという。そんな川口氏は2011年に独立。クラッソーネを設立した。
 「起業のきっかけは、ハウスメーカー在職中に『解体工事や外構工事を依頼したいが、どこに依頼すればよいのか分からない』という施主が非常に多いと感じたことです。建替えの際に発生する既存建物の解体工事には、あまりコストをかけたくないと誰もが考えます。しかしどの会社に任せればよいか分からず、ハウスメーカーなどに任せてしまう方が多いというのが現状です。より良い家づくりを皆様に実現して頂きたいという思いでクラッソーネを設立しました」
 そのように語る川口氏の笑顔は、ハウスメーカー時代のトップセールスマンを思わせるような飾り気のないにこやかな表情だった。

■東京・秋葉原から東神田へと本社移転を行った、同時通訳システムなどの商品を展開する東和エンジニアリング。新オフィスはフリーアドレスやコミュニケーションスペースなど、働き方改革を意識したデザインとなっている。来客を迎えるフロアは床がフローリング、畳、カーペットなど場面ごとに使い分けられているのが特長だ。中でもカーペットにはある仕掛けが。円形にくり貫かれた部分が取り外せるようになっており、フタ部分を外せば即席のパターゴルフ場となる。ミーティングテーブルは卓球台になったりと遊び心満載の新オフィスは先月から運用が開始されている。

■不動産投資型クラウドファンディング「プレリートファンド」を運営するプレリートファンド(東京都千代田区)。代表取締役の木山憲一氏は証券化スキームを駆使した不動産投資および開発の実績が豊富で特に国内のヘルスケア・セクターへの投資実績は700億円にのぼるという。
 同社では最近、米国の大手上場投資会社にプレリートファンドで運用していた有料老人ホーム「イリーゼ宮の森」、「イリーゼ西宮の沢」を売却したという。木山氏は「日本のヘルスケアは高齢化などの社会的課題に即して、今後需要はより伸びていきます。不動産としても妙味がある分野」と話す。一方で証券化できる物件は少ないのが現状。プレリートファンドの親会社であるブルーメロンキャピタル(東京都千代田区)ではデベロップメントを行っているが、それに加えて「プレリートファンド」においても「開発ファンド」として開発供給を増やしていくという。オルタナアセットのひとつだが、今後長期的に伸びていきそうな分野だ。

■未活用のビルの一室を社会人向けの自習室へと生かして収益に繋げるビジネスが普及している。アイルビー(大阪府吹田市)が展開する自習室「自習カフェ」もその一つだが、昨今関西エリアでは競争が熾烈になってきた。
 2013年に誕生した「自習カフェ」は現在大阪で14拠点。利用者は主に資格取得などを目的とした社会人で、2~3カ月といった短期間利用する場合や定期的に通うユーザーもいる。年々着実に拠点数を増やしており、背景には「社会人が集中して勉強できる環境が少ないこと」や「キャリアチェンジにおける勉強のニーズの高まり」が挙げられる。また「自習カフェ」は、主に築古かつ駅からのアクセス性や立地等に恵まれていないテナントビルでの導入で収益に繋げた実績が多く、坪8000円の売上げが坪1万8000円になったケースもあるほど。施設の運営は同社に委託して、売上の一部をビルオーナーに支払う。椅子や机といった家具をオーナー自ら用意せずとも開設でき、自身で貸会議室やシェアオフィスを開設するよりもリスクは少ない、開設後の固定費も発生しない。
 だが、これら事例は借り手のいなくなった築古ビルでの場合。「ある程度バリューアップを行い、機能面などの陳腐化を防ぐことができれば、リーシングには困らないはず」と、同社・代表取締役社長の柳原忍氏は指摘する。特に昨今関西エリアでは、空室率の低下が顕著。「自習室を始めて、空室を改善したい」というニーズは減少している。オフィスの市況と密接な関係の自習室。柳原氏は「今後のオフィス市況がどうなるのか注目」と語る。

■東京メトロ「日本橋」駅から徒歩4分に立地する「メルクロスビル」は、2014年8月に既存ビルの建替え工事で竣工した。基準階貸床面積は約150坪と、同面積のオフィスが日本橋界隈において希少だったこともあり、竣工時より満室稼働を維持している。
 「メルクロスビル」の9階に、テナント向けの貸会議室を設けている。入居テナントが定期的に会議室を使用したセミナーや勉強会、また新商品の展示会会場に使用する事例もあるほど。中には、千葉の「幕張メッセ」で行われている展示会に出展した企業が、同ビルの貸会議室を使って関連商品の展示を実施。新幹線を利用して地方から来た取り引き先を、帰り掛けのついでに立ち寄らせて、契約に繋がった稀有な事例もある。
 同ビルを保有するメルクロス(東京都中央区)の不動産管理ユニット・数野俊彦氏は「日本橋は『東京』駅に近く通いやすい。更に大手をはじめ、中小の優良企業が集積しています。この様な環境での会議室ニーズは従前から高く、その点に着目して会議室を設けました。ビルの魅力としてアピールできる大事な施設と思います」と語った。


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