不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2019.04.01 17:21

■シェアリングエコノミーが不動産業界にも広がりを見せるなかで、傘のシェアリングが注目を集めている。昨年12月より「アイカサ」事業を展開するNature Innovation Group(東京都渋谷区)では現在、渋谷区などを中心に設置場所を増やしていて、既に100カ所を超える。利用ユーザーも6000人超。創業者のひとりで25歳の取締役、黒須健氏は「バズった」と話す。1日70円、1カ月でも最高420円という利用料金のため、ユーザーからの評判は高い。一方で「どのように事業として採算を取っていくのか」という疑問もあった。「脱プラスチック」やSDG‘sの時流に乗った事業ではあるが、収益をどのように確保しているか。ビルオーナーにとっての設置メリットとあわせて特集する予定。

■糖質制限ダイエットが根強く人気だ。健康志向が高まるなかでコンビニエンストアでも「糖質」を表示する商品が多くなっている。ローソンでは2012年より「ロカボ・健康志向商品」の開発に取り組んでいるという。
 ファミリー向けの情報サイト「いこーよ」を展開するアクトインディ(東京都品川区)広報の石原智氏も糖質を気にするひとり。「最近、炭水化物を控えるようにしてます」という。
 「新橋」駅近くの「銀座ライオン」。ここではランチセットで「ごはん」、「パン」、「サラダ」の3つから選ぶことができる。「通常ですと、『ごはん』と『パン』を選ぶことが多いですが、『サラダ』も選べることは大きなメリットですね」と話す。

■都内でホステルを展開する建築商売(東京都渋谷区)。代表取締役の田口啓右氏は「これまで安価が売りだったホステルに、高品質なコンセプチュアルホステルというカテゴリーを打ちあげていきたい」と話す。そこで昨年より展開し、2019年になってから積極的に出店するのが「The Wardrobe Hosetel(ザワードローブホステル)」だ。1号店を六本木でオープン、足もとでは大手町といったオフィス街などにも進出する。
 宿泊施設にコンバージョンするというプランには「まだまだオーナー側の抵抗感も大きい」のが事実。「法律に則ることはもちろんのこと、物件の価値向上につながるような宿泊施設提案をより強化していきたい」。

■名古屋・大須で「Z‘sビル」を運営するTOLANDの新井康陽氏。大阪出身の同氏は大学時代を振り返って「サラリーマンになって働いている姿が想像できなかった」と話す。バーを運営したり、一時はお笑い芸人を目指した時期もある。ビルに関わり始めた経緯を聞くと「興味関心はあって、空きビルなどを見ると自分だったらどのように活性化したいかなどの案を練っていた。そういうことを経営する大阪のバーで話していたら、人づてでオーナーと知り合う機会がありました」とのこと。ビル業界にとっての新人類。更なるイノベーションにはこのような人材は不可欠ではないか。

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