不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2018.09.14 11:40

アパホテル 大阪府内22棟に
「なんば」用地取得 2020年にオープン
 アパグループ(東京都港区)は、海外からの旅行者が増えている「道頓堀」・「戎橋」・「心斎橋」に近い、大阪メトロ「なんば」駅近くにホテル開発用地を取得した。 
   同ホテル計画地は、敷地面積526・25㎡。大阪メトロ四つ橋線「なんば」駅より徒歩2分、千日前線・御堂筋線「なんば」駅より徒歩3分、南海電鉄「なんば」駅からは「関西国際空港」へ乗り換えなしでアクセス可能 でビジネスやレジャーに適した至便な立地。
 同社はここに延床面積約2500㎡、15階建、170室の「アパホテル〈なんば心斎橋西〉」を2020年夏にオープンさせる。今後もビジネスやインバウンド需要の期待が高まる大阪エリアで、同エリアを重点エリアと位置づけ、現在稼働中の「アパホテル〈なんば心斎橋〉」との相互送客や運営の効率化を図っていく。新ホテルは大阪市内22棟目の出店計画となる。  同社は大阪エリアで、4月11日に全109室の「アパホテル〈新大阪駅南〉」、5月9日に240室の「アパホテル〈東梅田 南森町駅前〉」が開業し、12月には全193室の「アパホテル〈堺筋北浜駅前〉」が開業を予定している。
また、2019年9月には全917室の「アパホテル&リゾート〈御堂筋本町駅タワー〉」、2020年夏には全657室の「アパホテル〈新大阪駅前〉」、同年9月には全220室の「アパホテル〈大阪天満橋駅前〉」等が建築・設計中で、今回の計画を含め 大阪府内のアパホテルは全22棟・6541室となる。 アパグループは、建築・設計中、海外、FC、パートナーホテルを含め454ホテル7万6602室のネットワークを展開しており、年間宿泊数は約1437万名に上る。アパカード会員の累計会員数は1600万名を突破している。今後は東京都心から地方中核都市へと展開を広げ、2020年3月末までにパートナーホテルを含むアパホテルネットワークとして10万室を目指していく。
フランチャイズも新たに2棟が参加
 同社はまた、フランチャイズ展開も加速させている。
 このほどMID(東京都中央区)とフランチャイズ契約を締結、東京都八王子市で運営中の「セントラルホテル八王子」を全53室の「アパホテル〈八王子駅西〉(仮称)」と改称して10月1日(月)に開業する。
 ホテルはJR中央本線「八王子」駅から徒歩9分に位置、敷地面積307・64m2、延床面積1234・82m2、鉄筋コンクリート造7階建て。同エリアには世界一の登山客を誇る「高尾山」があり、ビジネスのみならずレジャー・観光需要が期待できる。
 開業を迎えるにあたり、アパホテルがコンセプトとする新都市型ホテルの標準仕様へリニューアルを実施、全室大型テレビやアパホテルオリジナルベッド「クラウドフィット」、シーリングライトの導入を進めていく。
 フランチャイズの新築案件では、エイ・アンド・エイチ(埼玉県さいたま市)と契約し、全128室の「アパホテル〈埼玉東松山駅前〉(仮称)」を建設する。
 同ホテルは、東武東上線「東松山」駅東口から徒歩1分に位置、東松山市周辺地区の再開発プロジェクトに向けたまちづくり事業における商業施設として地域活性化の一翼を担う。開業は2019年夏を予定。 
 エイ・アンド・エイチは、2015年11月にアパホテルズ&リゾーツフランチャイズに加盟し、全112室の「アパホテル〈さいたま新都心駅北〉」をリブランドオープン。宿泊売上高は、前ブランド比150%以上と好調に実績を伸ばす中、2017年3月に同ホテル敷地内に全111室の「ANNEX館」を増築。全223室となった現在も年間稼働率95%以上と高稼働で推移しており、今般2棟目のフランチャイズ契約締結となった。 
 新ホテルは、2階に準天然光明石温泉大浴殿・露天風呂を設ける。

「トランジット」ホテル大阪初進出 「ナインアワーズ新大阪」10月開業
 ナインアワーズ(東京都千代田区)では、ニッケ(日本毛織・大阪府大阪市)と協業し、同社にとっては大阪府初進出となる「ナインアワーズ新大阪」を大阪市東淀川区東中島に10月22日にオープンさせる。
 JR「新大阪」駅東口徒歩1分に位置、敷地面積233・59㎡、延床面積992・56㎡。地上8階建建て、客室は男性76室、女性88室の合計164室。
 同施設は、街にトランジットサービスという新たなサービスを提供する施設でありながら、その街の景観と融合する外観デザインが特徴。建物を覆う8台の看板は、メイン構造と共にパイプを用いたサブ構造で支持され「新大阪」駅ホームのどの位置からも見えるよう、様々な角度で立体的に設置する。ガラスを多用し、自然光が取り込まれる館内では、看板によって外部の視線から守られると共に、看板の内側は映像が投影されるスクリーンとなっており、移り行く大画面の映像と新幹線や飛行機が通り過ぎる風景の両方を体感できるという。
 「ナインアワーズ」は、都心でトランジットサービスという独自のカテゴリーを目指し、ホテル滞在中の「シャワー」+「睡眠」+「身支度」という3つの基本行動に特化してそれぞれの機能性と品質を徹底追求する考えで開発された。「また、部屋という空間概念を捨てて身軽に使いこなすことで街とダイレクトにつながり、都心ならではの宿泊・トランジットスタイルを提案しております。このため、宿泊に限らず、24時間お客様のご都合に合わせて仮眠やシャワーのみでもご利用いただけます」(同社)。

ホテルに「睡眠見守りシステム」
 凸版印刷(東京都千代田区)は、シート型生体センサーにより心拍・呼吸データなどを取得し、睡眠の質を解析できる「SensingWave 睡眠見守りシステム」を、ホテルを中心とした宿泊業界向けに販売を開始した。第一弾として、阪急阪神ホテルズ(大阪府大阪府大阪市)が運営する「レム日比谷」(東京都千代田区)で採用されている。 
 このサービスは、ベッドマットレスの下などに同社が独自開発したシート型生体センサーを設置し、利用者の心拍や呼吸などの生体信号を非接触で取得、睡眠状態を解析するもの。独自のアルゴリズムを用いて生体信号を解析することで、覚醒や就寝、寝返りの有無など睡眠状態の把握が可能だという。 
 睡眠時間、熟睡度、睡眠サイクル、寝返り回数をスコア化し、その結果に応じて睡眠タイプを分析。具体的な数値結果とアドバイスコメントなどの解析結果を記載した「睡眠レポート」が自動で作成される。
 「レム日比谷」では、宿泊者に対して睡眠の時間、周期、総評を記載した「睡眠レポート」をチェックアウト時に渡していく。
 「現在、他のホテルでも導入のご検討をいただいており、今後当社は、このサービスを拡販し、2018年に約1億円の売上を目指していきたいと思います」(新規営業本部第一営業二チーム兼本社エネルギーソリューションセンター部長 佐藤直史氏)

施設を「貸します」「借ります」仲介
 沖縄を中心に宿泊施設プロデュース事業・運営事業を展開するスターリゾート(東京都渋谷区)では、ホテル物件に特化した賃貸物件情報サイト「YADORY(ヤドリー)」を開始した。
 同サイトはホテル物件に特化した賃貸物件情報サイト。賃貸物件を借りるように、ホテルなど旅館業または簡易宿泊所物件のみを掲載し「貸したい人」と「借りたい人」をマッチングさせるもの。
 民泊新法が施行されたが、その条件は厳しく、既存で民泊サイトに登録されている数万室の宿泊施設が一時的に無くなったといわれている。日本が訪日旅行客4000万人の観光立国を目指す中で、受け皿としての宿泊施設が足りていない状況は問題だ。営業可能日が最大180日と厳しい民泊新法だけに頼るのではなく、既存ホテルや古民家、オフィスビルなど365日営業可能となる旅館業・簡易宿泊所の許可取得をできる物件の流通を活性化させることで、現状の問題を改善していきたいという。

マツリ・テクノロジーズ 民泊運営代行サービスを拡充
 民泊運営管理システム「m2m Systems」を展開するmatsuri technologies(東京都新宿区)は、「CraftBank(クラフトバンク)」を展開するユニオンテック(東京都新宿区)と二毛作民泊パートナーシップとして業務提携を締結した。
 「クラフトバンク」とは住宅・店舗・オフィスのメンテナンスを急ぎで行いたい工事依頼者と、工事を対応できる職人を直接マッチングするアプリサービスを行うアプリ。職人を必要とする依頼者が案件を登録し、職人がエントリーして受発注を行う。依頼者は急な工事案件も安心して費用を抑えて依頼することができ、職人は空き時間に高い人工で案件を受ける事ができるという。
 これにより、今まで仲介手数料が加算されていた工事費が、手数料は無くなり、余計な手続きが無くなるため、工事費を削減することができる。また、これまでは依頼したい工事を依頼できる職人を探すことが難しく、工事内容により、数日から数週間待つ必要があったが、アプリで案件内容・条件を登録するだけで、職人に直接依頼が可能になる。
 あらたなサービスとなる「二毛作民泊パートナーシップCraftBankプラン」は、マツリテクノロジーズ社が展開するオンライン上で物件についての質問に答えるだけで、用途地域がすぐわかり、簡易宿所、特区民泊、住宅宿泊事業法に照らし合わせて、民泊運用と物件が適法かどうかを判定することができるツール「民泊・簡宿適法チェッカー」を利用し、適法性を無料で確認できる。
 また適法と判断された場合、同サービスを通して、消防設備の見積もり等を算出し、今後の運用を支援する。オンラインで直接職人に依頼をするので、手数料等のコストをオーナーに還元することが可能だ。


全て見る


PAGE TOPへ